うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

小林亜星、小林カツ代、ラッキィ池田みたいな、ずぶとさっていいよねっていう話

ずぶといものが減ってきたと思うんです。
なんというか、
いろんなものが発展して細分化されてきたからなのか。


わかりやすいずぶといものが減って、
小手先の小難しいものが増えた。
あとはただ雑なもの。


図太い。
普通の程度を超えた太さ。

小林亜星

小林亜星さん。
昭和のおっさんなビジュアルが印象的ですが、
天才作曲家で、天才作詞家で俳優で歌手。


「この木なんの木」こと、日立の樹というあの歌
Meijiのチェルシーの歌
あなたとコンビニファミリーマート
「マールーハーのーちーくーわっ!」
まんが日本昔ばなしの「にんげんっていいな」
プロゴルファー猿の「夢を勝ち取ろう」
あわてんぼうのサンタクロース
「未知と言う名の船に乗り」
ターンAターン
これ、全部小林亜星作品です。
しかもこれ、ごく一部です。


音大、出てません。
慶應義塾の経済学部。


なんというか、各作品ともずぶとい。
ずぶとくコシが強い。
豪速球しか投げないピッチャーとか、
パンチ以外の攻撃をしないヒーローみたいな潔さ。


「神は細部に宿る」と言う言葉がある。
細部の飾り付けはもちろん大事だし、
実際細部もこだわってるんだと思うけど、
なにをしても目立つ、このずぶとさ。


正直、バカにしてたとこもある。
なんか商品名繰り返すだけみたいな曲もあったし。
でも、プレッシャーだって少なからずあったはずで、
その中で豪速球を投げてたんだと思うと、
ちょっとすごいと思う。

小林カツ代

小林カツ代さん。
凄まじい数のレシピ本を出してます。
料理研究家」のはしりみたいな人。


結婚した当初は料理が全然ダメだったらしい。
人から学んで学んで学んで
「簡単だけど手抜きではない料理」
を本やテレビで紹介し続けた人。
料理ができなかった頃の自分に教えたいような料理だったのかもな、
と思う。


フジテレビの「料理の鉄人」に出演した時は
中華の鉄人陳建一に勝利した。
じゃがいも対決。
鉄人4品に対して挑戦者小林は7品。
これ、リアルタイムで見てて、笑った記憶がある。
なんか違う次元の戦いだったから。


キャビアに肉じゃがで勝つ。
かっこいいな。
たしか実況で
「主婦がプロに勝利した瞬間です!」
みたいなことを言ってた。


プロがプロに勝った瞬間だよ。
今思うと、違うフィールドのそれぞれのプロが戦ったんだよな。
肉じゃが。
ずぶとい強さ。

ラッキィ池田

ラッキィ池田さん。
現役がとても長い振付師さん。
象のジョウロをあたまに乗せてたり、
バラエティ番組の出演も多かったので
ちょっとお笑いみたいな扱いだった。


ところが振付師として、超一流。
ジャニーズもハロプロもAKBもやってる。
CMの15秒間でインパクトを残すような振り付けが多数。


歌詞とリンクした振り付けは本当に印象的。
歌の一部みたいな振り付け。
図太い。

図太いこと

図太いっていいなーと思う。
わかりやすいってことだし、
重さがあって、残るってこと。


図太いものはブームにならずに残る。
図太いものは単純に見える。
図太いものは近くで見ても遠くで見ても図太い。
図太いものはマネをするのが実は難しい。
ニセ物になるから。

例えば何か作るとして、
図太さっていう尺度は持っていたいなーと思う。
あと、普段見ているものの中で図太いか否か見るのも楽しい。
例えば何十年も前から残ってるものは、おおよそ図太い。