うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

高円寺のアノカドで今までで一番おいしいパエリア他スペイン料理を食べた話。あるいは一瞬仕事で関わった人との再会。

スペイン料理店には行ったことがなかったんですが、
今回縁があり行ってみたらむちゃくちゃおいしかったので、
ここにメモしておきます。


行ったお店のご紹介

行ったのは
"anocado restaurante"
さんです。
「スペインで行われた国際パエリアコンクール 国際部門優勝のスペイン料理店!」という、
なんだかすごそうなお店なんですが、
お店自体はこじんまりとしてまったく威圧感のない感じ。
カウンター7席くらいと4人がけテーブルが2卓。


コース料理を提供する時は貸し切りにしてくれるらしく、
このお昼は私達だけでした。


内装は木が多めに使われていて落ち着く感じ。
ワインボトルが何本か立ててあったり、
大小様々な鍋やフライパンやパエリアパンが吊り下げられています。
壁には受賞の盾やポスターなんかが飾られてました。

コースメニュー

以下、この日の各料理と感想など。

1.スープ

春菊のポタージュスープ。
こっれっがっうまかった。
感動した。


たぶんにんにくと、少しのひき肉が入ってて、
茹でて細かくした春菊が入っていて、
あとは牛乳ともしかして生クリーム。
あとは細かく刻まれた春菊。
オリーブオイルを少したらっと。


クリーミーで、肉っぽいうまみと動物性脂肪分的なコクがきいてて、
春菊が主張しすぎないちょうどいいくらいの目立ちっぷり。
こんなスープが作りたい!と思うようなスープ。
期待を高めつつ、後の料理を邪魔しないようにという配慮か、
エスプレッソ用の小さいカップでご提供。

2.アミューズって言うの?ちっさいやつ

なんかちっさいやつ。
甘くて、少ししょっぱくて、ぽそぽそ。
調べてみるとポルボロンって言う名前なのかな?
アーモンドプードルとかラードとかで作るちっさい焼き菓子に
フランボワーズかなんかのジャムが添えてある。
素朴。


地元ではよく食べるんですよー、
みたいなものね。
ぽそぽそ系お菓子。
日本のおかきやおせんべいなんかも、
海外の和食店で出したらいいのに。


あ、あんまり関係ないけど、
高幡不動尊の向かいにあるおせんべやさんの
ソフトクリームにしょうゆせんべいがブッ刺さってるやつが
けっこう好きです。
甘いのとしょっぱいのの話ね。

3.生ハムとチーズとオリーブの盛り合わせ

生ハムの名前は忘れた。
チーズは自家製っぽいフレッシュチーズ。
オリーブは何種類かを小さい器にいれて。
グリッシーニ的なちっさいビスケットとルッコラもあった。


普通にバーとかで頼んだら
なにげに高そうな一品。
これ食べながらずっとワイン飲みたい。

.イワシのマリネと、スパニッシュオムレツ

あとで調べたらこれも郷土料理なんですね。
イワシのマリネ。
ほどよく浸かったイワシに、角切りトマトが乗っている。
酢漬けすることによって凝縮されたウマミ。
白ワインかビール飲みたくなる味。


スパニッシュオムレツはたまねぎとじゃがいもだけのシンプルなもの。
たまご料理好きならおかわりしたくなる味。
シンプルだけどおいしい。

5、6.ミートボールと、エビのアヒージョ

ミートボールは濃厚トマトソースで、
牛肉100%つなぎ無し的なみっしり感。
あつあつうまうま。
パンに乗せておなかいっぱい食べたい。


そして、エビのアヒージョ。
感動した。
あつあつうまうま。
今まで食べてたアヒージョはあれアヒージョじゃなかった。
残った油をすするレベルでおいしい。


あとでいろいろ調べてみたところ、
たぶんエビのだしを別に取って入れてるのと、
白ワインとオリーブオイルのバランスなんだなー。

7.パエリア

感動した。この日、最も感動した。
具はエビ、アサリ、ムール貝と赤いパプリカと緑のピーマン。
たぶん少しのエシャレット
添えられたレモンを絞って食べてもまた良し。


パエリアパンをフォークで押さえてスプーンでガシガシやって
焦げを剥がして食べる。
あとでサイトを見たら「丁寧に取った鯛のスープで炊いている」らしい。
エビや貝のウマミと鯛のウマミ。至福。


パエリアパンが欲しくなった。
後日、家でパエリアを作ってみたけど、
あんんんなに素晴らしいお焦げはもちろん作れない。
フライパンの仕様や、
火力の調整や蓋を使う/使わない、
みたいなこともあるんだと思う。
こういうことがあるから、料理を趣味にするのは楽しい。
辿り着けない頂きを見た感じ。

8.デザート

りんごのパイ。
もう完全に満腹のはずのところに甘いもの。
食べるわ。そりゃ食べる。
コーヒーも飲む。
満…腹…。


帰り道、続く幸せの余韻。
映画の帰りみたいにあれがおいしかったこれがおいしかったとお話。
今度作ってみたいね―、といって、
本当に翌月作ってみる楽しさ。
という、ただ「おいしいものを食べた」にとどまらない、
素晴らしい経験でした。

仕事で10年前に関わった人がまさかこうなるとは

で、このシェフが元々10年前くらいに仕事で関わった人なんです。
ほんのちょっとだけだったけど、


料理はもともとできたんだろうけど、
このお店を作ったのが9年前だったらしいので、
10年という時間の重みを感じた。


繰り返し繰り返し作ってきたものが
本場の人にも認められて
人を幸せにする。
料理と、料理を続ける料理人さんてほんとすごいなー、と思った。

余談

ちなみに、クラウドファンディングで権利を持っていた方から
その権利をゆずってもらって家族で行ったんでした。
なにげにウン年前に結婚式をやった日に近かったので、
「結婚式記念日」ということにしましたよ。
いい日だった。