うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

普通に複数ヶ国語を話せる人を見て思うこと。あるいは英語以外の言葉にも興味が出てきた話。

speaky.comで、
いろいろな国の人と話をしている。
インドのITエンジニア、ヨルダンの環境関係の仕事の人、イタリアの貿易関係の仕事の人、アルジェリアの弁護士、モロッコの翻訳者、インドネシアの無職。
そうすると、普通に複数ヶ国語を話せる人がいる。


んで、「なんでそんなに話せるの?」と聞くと、
だいたい3パターンである。


その1、「学校で習ったから。」
その2、「ほら昔占領されてたから」or「ほら昔住んでたから」
その3、「趣味だよ、趣味」


ちょっと掘り下げてみましょう。

その1、「学校で習ったから。」

いやいやいやいやちょっと待って下さいね、待ってくださいよ。
そんなもんこっちだって中高大学で英語の授業受けてたし、
なんなら大学で第二外国語でドイツ語選んでたけど全然しゃべれんぜ。


と、思うじゃん?
と、思うんだけど、
当たり前に学校で習った言葉をその後も勉強して
なんなら文法とか超詳しい人がいるんです。


学級委員長かっつって。
リコーダー今でも吹けんのかっつって。


きっと学校を卒業して何年も十何年も何十年も、
英語をなにかで使い続けてるんだと思う。
趣味なり仕事なりでね。
音楽趣味で歌詞の内容調べてたら超詳しくなってるとか。


たまに、そんな人でもふつーに無職だったりする。
でも頭いいニオイがするんですよ。


ちなみに、この人達が話す内容とか価値観は
「元の母国語や宗教」に大きく関係している。
なんというか、元の母国語とか宗教の上に人が立ってるイメージです。

その2、「ほら昔占領されてたから」or「ほら昔住んでたから」

ちょっと悲しい過去を感じたりもしますが、
今だけを切り取ると超強いスペックです。
アラビア語とフランス語と英語とか、ギリシャ語と英語とスペイン語とか、マレー語とインドネシア語と英語とドイツ語とか。


「だって両方母国語だったもん」グループと言ってもいいのかも。
んで、ダブル母国語を身に着けてることが、
英語を覚えるのにも役立ってるんじゃないかと思うんだよね。


なんというか、
「言語」っていうミドルウェアのレベルが高くて、
その上に「英語」のスキルを乗せる、って感じなんだろうね。
ギタリストがベース弾くみたいな話で。


このグループも3ヶ国語くらいの人が多い印象。


会話をしてみると一つの常識に縛られない価値観の広がりを感じる。
複数文化を経験するってすげーなー。と思う。


おれは転校した経験がないんだけども、
なんか転校生って発想が違うときあるじゃん?
間とかテンポとかも。
あれのスゴイ版みたいな感じ。
あ、宗教によっては超がっちりな場合もあるけどね。

その3、「趣味だよ、趣味」

この人たちはたぶん
言語学習をパズルゲームかなんかくらいに思っていて、
新しい言語を学ぶことを楽しみまくっている。


確かにパズルのピースみたいな、
パーツの組み合わせっちゃ組み合わせなんだけど、
無限の組み合わせがあるじゃないですか。
ふつうそれ見て「うわっ…」ってなるのに、
その無限の組み合わせが楽しいんだと思うよ。


あっちとこっちの共通点とか、違う点とかね。
発見するだけでもうラーメンマニアがスープの素材を語るくらい楽しそうです。
「こっちとあっちのここが似てるんだよほら修行してた店(元になった言語)がいっしょじゃん?」
みたいなことを楽しそうに言う。


この人達は、それ自体が楽しくてしょうがないから
3ヶ国語にとどまらない。
しかも勉強してないことになってる日本語も、
ローマ字でふつうにあいさつしてくるレベルでは使える。


見ているとほんとに楽しそうです。
たぶん実際には広く浅いのかもしんないけどね。
楽器で言ったらマルチプレーヤーみたいな人々。
どの楽器も人並み以上に弾ける人っているもんね。


ちなみにこの人達の中には
アメリカのドラマ見て英語覚えたんだよねー」とか
「アニメで日本語覚えたよー」みたいな人がいる。
いやいやいやいや、字幕ばっかり見ちゃって勉強にはなりませんよそんなもの。
何十時間かかんねん。


自分で考えてみると

そもそも英語の勉強を始めた動機は
宅建の勉強をしたから、勉強の時間って意外と取れることを知った」
ということだった。


たぶん2013年くらいから英語の勉強を初めているので、
来年は5年目かつ自分が40歳になる、というなんだか節目の年。


だからそろそろ英語の次のなにかも初めてみようかと思うんだよね。
基本コンセプトは
・web、アプリ、図書館等使って、お金をかけずにやる
・移動時間とかでちょいちょいやる
言語学習自体を目的にしない
 (パズルっぽさを楽しめるタイプではないようなので)
・英語は英語で続ける
ってとこ。
それかまたプログラムに挑戦するかなー。

最後に

上にも書いたように、宅建の勉強しててわかったことは
「勉強の時間、意外と取れる」
だったんだけど、
英語の勉強を4年やって気づいたことは
「難しいことでも、ちょっとずつやれば進む」
「面白がるの大事」
みたいなことだね。


あー、なんかそんなことわざあったねー。
新しくもなんともないんだけど、
そういうことみたいです。


「自動翻訳機ができるから英語の勉強はしない」
「英語が必要な人とコミュニケーションしないから英語の勉強はしない」
と言うのはまったくその通りだと思う。
ほんと、「翻訳こんにゃく」があるならば。
あるいは、「バベル・フィッシュ」があるならば。


でもさ、学ぶことは楽しいことだったんだよ。
英語の勉強をしないと決めたなら、
他の何かの勉強をするのはどうだい、のび太くん。