うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

Well-being × Team 持続的な成果を生み出す。AtraeさんのPxTXというイベントに行ってきたよ。その4。 #PxTX

■5.Well-being × Team 持続的な成果を生み出す
電通 和田 有子さん
法政大学 永山 晋さん
慶應義塾 島津 明人さん
予防医学研究者 石川 善樹さん(進行)


ウェルビーイング


石川さん 抽象的なこと、具体的なことが好きな人がいると思う。
どっちに合わせるかでセッションが変わる。
抽象的:いろんなチームに共通することは何?島津さん永山さん
具体的:和田さん


島津さん health promotion健康管理、 human performance生産性向上、 happiness幸福。の研究をしている。hp3.jp
職業性ストレスとメンタルヘルス、ワーク・エンゲイジメント(健康増進と生産性)、仕事外の要因とHP。


永山さん 研究テーマは創造性(をどう発揮させるか)。クリエイティビティ。イノベーション
テーマ:個人内多様性、テーマ、元祖の影響、 テーマ:人生が変わる出会い、テーマ:フロー状態(超集中状態)
経営学、会社のパフォーマンスに創造性をいかに活かせるか。
どうやったら創造性をあげられるか、というと、「孤独になったほうがいい」
チームのカンファレンスだけど、チームになっちゃだめ。
孤独に創造性を発揮し、チームに持っていく。


和田さん 電通の労働慣行改革。2016年に是正勧告。22時一斉消灯。2017年労働環境改革。2019年改革とのバランスとりつつ改善。
16のプロジェクト、2年間で250の施策。
いいものは残しよくないのはやめる。
「バイタリティ・デザイン・プロジェクト」を和田さんが実施した。
(旧名称:健康経営プロジェクト)
以前は無理をしてでもお客様のためにいい仕事を目指していた。
今は「サスティナブルに価値の高い仕事をするために」


コンディショニングの意識とか、コンディショニングのスキルがあって、
バイタリティあふれる状態でいられる。
一人ひとりがいきいきと前向きに仕事や生活ができる。


島津先生の「ワーク・エンゲイジメント」に通ずる。


石川さん 「健康と生産性」は逆ではなく、健康と生産性を2つ同時に回す必要がある。
コツとかポイントとしては「仕事にどう向き合うか」
なんのためにやるか「やらなければいけない」ではなくベースがなにか、その手前になにがあるか考える。


電通のなかではバイタリティあふれる状態を定義し、目指している
is
新しいことへの興味を失わない、好奇心に溢れてる、変化を楽しんでる、異前向きに挑戦している、ポジティブにとらえている、人を巻き込んでいくエネルギーにあふれている


「毎日3秒自分に問いかけるバイタリティ日記 Vitality note」
社内イントラに毎朝ログインしてもらい、社員のバイタリティを計測し続ける。


最近の…睡眠状態、笑っているか、生活満足度はどうか、夢中になることはあるか、思いやり、人間関係、やりがいあるか、成長実感あるか、責任を果たせているか、仕事を作り出しているか
日に一つずつ質問に社員が答える。




石川さん ストレスチェッカーを年一回やるけど、日に一回すごいですね
島津さん そうですね。自分自信を振り返る良い機会になると思います。
いけいけの職場とおもうけど、「思いやり」が入っているのが素晴らしい。利他的な言葉。


石川さん 10項目のデータをとって全国を見てみた。1万人。
驚いたのは外から見ると広告代理店は激務でたいへんだろうな、と思ったけど
思ったより点が高い、ということがわかった。
心の状態をデータで取るとき、どういう視点でとったらいいでしょうか


島津さん 「何を予測したいか」が大事。
今回の電通さんで言うと、実態とイメージが合っているか、が大事。


データ取ることじゃなくて、実態みたいね、というのと、なにとの関連見たいか


和田さん。仕事のパフォーマンスとの関係。
ストレススコアとバイタリティスコアと仕事のパフォーマンスとの相関関係。
ストレスの多さよりもバイタリティが高いほうがパフォーマンスに強く相関する。
面白いのはバイタリティスコアとストレスチェックの項目も相関があること。


石川さん ストレスなさすぎてもクリエイティブになれないのでは?
永山さん ストレスが有りすぎてもなさすぎてもだめ。
ストレスの原因は自分のいる状況の限界からくる。
制限があるからこそでストレスもありつつ、クリエイティビティに関わる。
その際リーダーの存在が大事。


島津さん エンゲージメントの観点でいうと、
チャレンジングな刺激と、号外的な刺激がある。
良いストレス(挑戦的なもの)と悪いストレス(劣悪な環境とか)。


和田さん
 セルフコンディショニング ÷ 組織のコンディショニング
誰が何をつけたかは会社は把握していない。
リーダーは自分の部の平均は見ることができる。
その情報を溜めていくと、バイタリティの高いところ低いところを見ていく。
睡眠時間、運動、ストレス、観光、コミュニケーション。


性別、年齢別、職階、新入社員は?出来事は?それぞれのバイタリティは?


バイタリティの高い部署と低い部署のちがいを見ていく。


「ひとことの力
 Q.上司に言われて嬉しかったことは?」
という社内アンケート。
ストレスのある状況で上司がかける一言が大事。
みんな褒められたいんだな、ということがわかった


石川さん みっつくらいあった、いいひとこと
「がんばってるな」
「いつもみてるぞ」
「期待してるぞ」


どんな上司がいいですか?どういう振る舞い?
「まかせてくれる」
「見守ってくれる」
「責任をとってくれる」
これは電通のみならずどこでもそうではないかと思う。


上司が褒めてるつもりでも部下がそう思わないことも多い。


永山さん 学生を褒めるのに困ってる。基本ディスりぎみ
こっちは普通に接してるつもりなのに。
ゼミの面接をやってて、圧迫面接という噂がたった。
気をつけないといけない。


石川さん 福岡の塾の先生の話を聞いた
呼び捨てにされて泣いた生徒がいた。
厳重な抗議が来た。そんな時代。


島津さん 共通して言えるのは、ちゃんと見てるよ、ということ。
FB大事。無反応だめ。ネガティブでもポジティブでもFBする。
無反応は不安になる。
まずはちゃんと見てるよ。が大事。


実際の現場では人によって捉え方が違う。
から、個別に。


希望社員にウェアラブル計測器を貸与し、睡眠を可視化し、睡眠講座をやった。
雑談を生むワークプレイスを実験導入。交流が高まり集中できるところと、安心できるオフィスを設計した。
美味しい朝ごはんを百円で提供したり。
運動を仕事の合間にできるようにしたり。ヨガ、ストレッチ、ファイトネス、禅トレ。


石川さん データを取るとナレッジが溜まってくる。
実際アクション部分はどう組み立てて何をやればいいですか?


島津さん 厚生労働省の研究班の3年の研究が終わった。
パフォーマンスと生産性を上げてくれ、と言われた研究チームは
医療、情報、運輸の3業界に向けてのガイドラインとアクションのマニュアルを出した。


検索:hp3.jp 島津明人研究室


石川さん 業界によってちがいはありましたか?
島津さん 4つ出た
ストレスチェックを有効活用し、組織の何が悪いかよりも良いところを伸ばすワークショップ
・お互いを尊重するプログラム 「クルー」
・ジョブ・クラフティング。やりがいがない仕事のやりがい=意味を作る
・思いやり、利他的な行動を



ジョブ・クラフティング、可能?やりがいがないものにやりがいを。
一つ目はは手順をちょっと一工夫したり。
ディズニーランドのかストーディアン。掃除し、絵も描く。
ひと手間かけて楽しみを。


二つ目は人間関係


3つ目は認知を変える。レンガ職人?教会を建てる?ちょっとした視点のちがい。


石川さん どんなチームをつくればよい?
永山さん 
1億チーム調べた研究がある。
研究の流れを大きく変えるチームと、今までの研究を一歩進める研究をするチームを分けた。
少人数だと破壊的に大きく変えるチームになり、大人数だと一歩進めるチームになる。
「スモールチームの組み方」はベテランと新人でかつ今まで組んだことがない人を組ませる。
するとイノベーティブなものが生まれやすい。広く浅い人と深く濃い人の組み合わせ。


島津さん 関係者に労働経済学、情報科学等も含め、色んな人に参加してもらった。


石川さん 問題が生じると問題の対処に追われる。それをしながらもサスティナブルにやってる。
初めてちょうど一年くらいですよね。ご自身のバイタリティは。


和田さん けっこうバイタリティ出ます。
一番高いのと一番低いので、自分の誕生日が一番高い。だんだんパターンが出てくる。
自分を見ると、月曜日がなんとなくグレーだったり、データを見ると気づく。


石川さん 月曜日辛い人多いですよね
島津さん サザエさん症候群ですね。いかに土日でリフレッシュするかが、月火のパフォーマンスに関わることが
わかってる。仕事との距離の置き方が大事。
どんな仕事をしてるかによって変わってくる。
肉体労働か頭脳労働か感情労働か。
どこを使ってるかによってなにをケアするかが変わってくる。
疲れた部分を休ませるのが大事。
疲労度をからだあたまこころに分けてケアしていくのが大事。アセスメント。


石川さん トップスポーツプレーヤーがやってるようなことですよね。
グラウンドの中でやってることと、グラウンドの外でやってること。


島津さん 為末さんは以前オフの時のほうが大事だと言っていた。


石川さん クリエイティビティの面で言うと休みと平日をどう接続するのがよいですか?
永山さん 天から与えられたものか、自分で持つべきものか、というと・・・
ハイパフォーマンスな研究チームを作るある人が
「どんな人をチームに取るか」を聞いた
「いいやつで独立してる人」と言った


独立してて、いい人になる努力をしてる人がチームえパフォーマンスを発揮する。


思いやり大事。





色紙
石川さん 矛盾すること多い。健康と精神性、孤独と地位、独立心と地位、
ウェルビーイングとはMr.Children. 矛盾を超えて」


島津さん
「主体的朗働」
いやいややるのではなく、自ら認知を見出していく。
悪い部分ではなく、いい部分に目を向けるのは自分の医師


永山さん
孤独になろう、いい人になろう
間接的互恵性
互恵性いいことしたらいいことしてもらえる。
間接的互恵性いいことしたら他の人にいいことしてもらって、自分に巡ってくる。


和田さん
雑談が職場を救う
バイタリティスコア出した時の気づき「いい雑談してると結果が出る。」
ちょっとした雑談。反効率に見えて、大事。
(こればっかりじゃだめですよ)


石川さんの補足
いい雑談:わいわいがやがやあっはっは
悪い雑談:悪口、陰口、ひそひそ話