うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

UPDATA!WingArc Forum2019 基調講演 データとヒトがつくる“次代” 書き起こし

20191122WAF基調講演


進行WingArc1st田中社長

世界と日本

日本は生産性上がってるが、GDPと所得があがってない。むしろ80年代のほうが所得多い
人数は減る
IT活用をもっとしないといけない
AI/RPA市場は伸びてる


危機的状況の中で日本は成長する必要がある
そのために必要なものは「DATA×TECHNOLOGY」
データの分析、的確な判断


データを使って業務変革している会社
りそな、イオン、みずほ、スギ薬局パナソニック、ベルフェイス、新生堂薬局
→日本はかわり始めている


さらに
「人の価値の最大化」が必要。


時給(時間に対する対価)→成果給(勝ちに対する対価)
という返歌をすべき。
人口が減るから。


1時間働いたから、ではなく、「これだけの結果を出したから」にする。


人の価値の最大化
重要な判断と意思決定。単純な作業部分は自動化。
自分が意思決定したものを、機械にやらせる。
みなさん、意思決定者になるべき。
機械を部下のように使えばいい。


人が上司、機械が部下。という未来に。
「全人類上司化計画」
人、ロボット、多種多様なデータ
多種多様なデータは判断の精度を上げるためのもの

意思決定を強力にサポートするWingarc1stの新製品

同社のCTO島澤さん


製品名
DEJIREN


2020年春ローンチ


開発の背景
情報活用の世代概念
第一世代。経営層:DWH、集計キューブ。経営管理、戦略立案、全社ダッシュボード
第二世代。管理層:SFACRM、部門ダッシュボード。セルフサービス設計
第三世代。全社:IoT、RPA、通知、意思決定、自動化。リアルタイム、モバイルAOPI連携
今ここ
第四世代。別組織。他社、グループ含む:データ流通、企業間定形


第三と第四をDEJIRENでカバーする。


「情報と意思決定を近づける」


様々な情報。DBや紙やエクセルや…
→コーディングレスでDEJIRENにわたす、様々なツールにつなげる。
LINE,Slackなどとも連携予定


意思決定っておおげさ?身近なものでもあるよ
例えばワークフロー。


ワークフロー処理を手元でカンタンに
ワークフロー情報と同時に経理情報等も


webワークフロー→DEJIRENカスタムコネクタ→DEJIRENクライアント


デモ
webワークフロー→DEJIREN
スマホでワークフロー確認する際に、グラフを基幹システムから拾ったり、予算の予実のグラフが見えたり。
領収書のPDFファイルが紐付いて見えたり。


ACTION FLOW DESIGNER


実際のDEJIREN導入例
東急スポーツオアシスのIoTを絡めたデータ連携してたりする。

Wingarc1stの挑戦

スペシャルゲスト:BMX中村輪夢選手(Wingarc1st所属)
来年のオリンピックに出る
10kgの自転車、60秒間。
広島の大会で2位。昨年は6位が最高だった。フランスで5位。中国成都で1位。
現在ワールドランキング1位。世界チャンピオン。


なんでwingarc1stの所属選手に?
「BMXにデータを活かす」を誰もやっていなかった
→MOTION BOARD使ったりデータ活用
BMXは日本に環境が少ない→京都にWingarc1stBMXパークを作っている。1月に完成。

自分の生活、ライフスタイルも変わりゆく

ゲスト:Panasonic馬場渉さん(パナソニックノースアメリカ副社長、ビジネスイノベーション本部長)


コンシューマーの暮らしのお話。
データやテクノロジーで人の価値を最大化する。
機械やコンピューターに働かせる。


データと人が作る”次代”


Design Thinking AI
くらしの問題を再定義し、ソリューションにつなげる
HOMEX


Panasonicがつくってきたもの
モノ(技術革新)家電→くらし(時間や機会)家事+幸福(心身の成長)家庭


まだまだ「暮らし」は進化させられるはずである。
「暮らしが進化しないと経済は成長しない」
「暮らしを進化させる価値があるのか否か」


”暮らしの問題”は本当に解決されているか
→認識できる問題は解決されてきた
 EX)生死に関わるもの、便利なもの、カンタンなもの


解決への行動に写らない微小な問題は膨大
めんどう、きっかけがない、自分で気づけない。
行動=動機×能力×きっかけ


参考fogg behabior model


これらの問題は、長期的に大きな影響を与える。
0.99と1.01の差は、365日で大きな違いが出る。良い習慣を積み重ねるように、改善を。
短期的な欲求を優先しないために。

これらの問題はくらしに潜んでいる
(オフライン、オンラインともに)


うらしをよくするために必要なのは・
ハードルを下げ、きっかけを作ること

AIとIA


人間の代わりに問題を探して解決してくれるソリューション。
観察共感し、本人よりもいろんな観察して、本質的な問題を絞り込み、くらしを理解してなにが本当の問題か定義するAI


自動運転は運転の上手な人の脳のモデル化
くらしの改善のためには、デザインシンカーの脳をモデル化


3つのアプローチと活動紹介
どのように人を理解する→エンジニアリング
どのように行動変化を促す→行動心理学
どのように実装する→プラットフォーム


暮らしの動作をきめ細かく理解(アノテーション
画像解析、マルチモーダルインターフェース開発、大学との連携(スタンフォード
→人間を観察、ディテクション、人間を理解する。


BtoC向けには、設置済のデバイスのち脳が後で拡張し、買い物客のストアエウスペリエンスの向上
(サッポロドラッグストアの一部店舗でVIEUREKAというツールの実証。)
設置後のデバイスが進化する。


ピンぼけ画像で新しい安心を提供。コグニティブセンシング。


いままでは「人が理解できるデータを守る」アプローチ
これからは「そもそもAIしかわからないデータも取得」するアプローチ


「自分でできる」をそっと後押しナッジデザイン。
スマートエイジングケアPJの事例
昼夜逆転→睡眠分析、個別ケア→7h/週の睡眠改善で自発的運動が習慣に。
 光、温度、食事の習慣サイクル
・歩けない人が歩けるようになったり、寝たきりから立ち上がったり
・歩行トレーニングロボットPJ
 身体の老化で歩くのに自身がなくなる→その人に合わせて運動負荷を調整するツール→歩けることがわかり、外出が習慣になる


目指すのは「問題」と「解決」のマッチング
世界中のPanasonic製品を10億人が使っていて、デジタルにつながってるのは1~2%
そんなパナソニックが牽引する。
「10億人の些細な問題を解決する」


webの体験は改善された。
家の体験を改善する。機器アップデート、ネットワーク、UInアップデート、人間のアップデート、暮らしの除法基盤


家族も地域も「はやく寝なさい」と言ってくれない世の中だから、
データを人とくらしのアップデートのために使う

DX Certified Partner Program、本日より始動

いろいろな起業と連携していっしょに世の中を変えていく


次のゲスト。食。日本の食の安全を守っている会社

イオン株式会社執行役 環境、社会貢献、PR、IR担当 三宅香さん。
HACCCPクラウド
社内で10ヶ月くらい。
オリンピックに向けてHACCPの法律に対応した。


HACCPクラウド導入により実現したこと
・健康チェック(従業員のチェックリスト実施)
・中心温度データ(食べ物の中心温度計測と記録)
・冷蔵機器温度データ(冷蔵ケースの温度)
を、以前は眼と手で一日三回目視し、記録しやっていた。
これを自動化(一時間に一回)し、HACCPクラウドにデータとして保管
→アラーム発信→メンテナンスダッシュボード参照→対応


約400店舗の情報。1店舗に棚は100程度


副産物:1日3回から1時間1回にし、集計を自動化したことで冷蔵機器の過冷却による電気のムダも省けるようになった、


・ヒューマンエラー防止(確実で正確な記録の保存)
・人時削減(38.3万人時)
・記録に要していた時間を、記録を読み取り対応する時間へ
→より高い衛生管理を実現


これからどういうところまで広げたいですか?
サプライチェーン全体をカバーしたい
店舗だけでなく、食品の安全安心のトータル管理システムとして完成させたい
店舗に来る前の生産者、食品製造、物流、スーパーマーケット、お客様
の一連の流れ
株式会社SATOとともに推進中
全てをHACCP CLOUDに乗せる


管理の効率化と全体最適
イオンだからできる世界
食品業界の効率化推進

IT/テクノロジーを提供している会社

ゲスト:日本ORACLE副社長 石積尚幸さん


ミッション
人々が、新たな方法でデータを捉え、
知見を導き出し、そして無限の可能性を得ること


以前は各リージョンで違うシステムを使っていた
→本当は何が売れているか、世界中でどのくらい売れているかわからなかった
 →20年前に「グローバルシングルインスタンス化」をした。


「データは集積度を増せば増すほど価値を増す」
ラリーの法則


ラクルはデータベースに価値を付加し続けている。
バイナリラージオブジェクト、非構造化データ、AI機能、を、後付で載せていった。
そして、それを扱えるように進化してきた。


エンタープライズでいうと50%の方に使っていただいている。


Oracle Cloudの目指すところ、
ORACLEエンタープライズシステムのためのテクノロジーと、Wingarc1stのデータ・ドリブンなビジネスの共創の次代へ
Microsoft AzureとOracle Cloudkan感でマルチクラウド化したり。


Oracle Autonomous Databaseの特徴
・自己稼働:DBとインフラ管理、監視、チューニングの自動化
・自己保護:外部からの工芸と悪意を持った内部ユーザの両方から保護
・自己修復:計画停止を含む全てに対応
→コストリスクを削減し、新たなイノベーションを可能に


モーションボードで過去から現在を可視化
ORACLE Autonomous Database利用で未来を予測

機械学習の活用事例

アズワンさんの300万店舗の在庫管理
欠品少なく適正在庫を
カタログ掲載品の当日出荷率95%


データの可視化ではなく、データの見せる化(社員に見せて気づかせ活用させる)


Oracle Cloud無償トライアル
30日間無償トライアル
33,000円の無償クレジット

常時無償サービス(無期限)
DB,コンピュート、ストレージ、ロードバランサ


「オラクルオールウェイズフリー」で検索を


皆さんのデータ、オラクルDB、WingArc1stの製品

次はデータを持っている会社の代表格

ゲスト:帝国データバンク 取締役データソリューション企画部長 後藤健夫さん


データと人が作る次代
明示33年創業、資本金9千万、売上522奥円、3300名(取材部門1700名)
起業概要データ147万件、事業所データ915万件、DBカスタマイズ、分析、コンサル


データは前からあった。データを分析できるようにようやくなってきた


データ活用の新しいアプローチ。
110社の業績とその強力会社全体の業績の相関関係を見る
人の認知・計算応力では不可能な領域を、機械にデータを読みやすくすることで、
世界を読みやすくする
参考:「これが大手110社のエコシステムだ」資料


事例:鈴与株式会社(モーションボード活用)
「カネ」の流れである取引構造を「モノ」の流れ、例えば「量」や「距離」といった物流構造に置き換え
→現時点でサービス提供していないが、必要がある起業を割り出しをした

データを磨き、計算し、可視化し、統合し、実装する
鈴与×帝国
データエンジニアリング、アルゴリズム、可視化技術→指標化→画面で見える化

使う人がわかるように可視化。


データ活用における重要なポイント
・データ:ピンポイントでない全量データ。種類と精度
・テクノロジー:大量データを演算するソフト力、アルゴリズム、可視化表現
・人:データ活用の目的の決定、意思決定、巻き込み力


帝国DBとWingArc1stが業務提携をはじめた


カンタンなケース


営業ラインと製造ラインはいがみあう。
お互いのソフトウェアが違うから。
もしこれらのデータが全体として経営から見えたら。

出会いを、名刺をデータ化する。WingArc1stとSansanの業務提携について語る。

sansan社長 寺田さん


「出会いからイノベーションを生み出す」
AIとオペレータにより99%の精度でデータ化
キーマンとの人脈づくり
「はやく言ってよ」ということをなくす


WingArc1stさんは帳票BIで以前からやってきた。
データに関する知見は業界トップクラス
sansanは名刺のデータ化でトップクラス
→みなさんのビジネスに貢献


「名刺ってなんだっけ?」
社員千人の企業、一人が年間100人と合えば、10万人の名刺のやり取りがある。
名刺からビジネスに繋がったものはどれだけ?
→名刺データをモーションボードで分析


例えば名刺交換×受注=営業戦略の指針
名刺×アンケート=第一印象の可視化


モーションボードとsansanのユースケース
直近三ヶ月の特定顧客との接点をグラフで可視化
部署と役職が縦横軸、色のこさが接点の数。のようなグラフ。
網羅率が出たり、誰を攻めるべきか見えたり(管理部の課長、とか)
「この1年だとIT部門は接点ないけど、3年だとIT部門の部長や役員と接点がある
 誰が名刺交換をしているかも確認できる」


非受注顧客の名刺交換接点と、受注顧客の名刺交換接点を見て
「これなら企画部門に入れれば受注できる」というような予測をしたり


sansan×帝国データバンク×WingArc1st
の強みがある


これまでは人と人の出会いがイノベーションをおこしてきた。
これからはデータとデータの出会いが新しい世界を作る


データとテクノロジーで人の価値を最大化し、世界を変える。