うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

THIS IS USが最高すぎる。いろいろはやく書きたいこともあるのに、THIS IS USが最高すぎて書けない。

THIS IS US見た?
見てるならどこまで見た?
見てない?ならためしに一話だけ見てみるのはどう?


だってこれ、最高だもの。
過去最高の海外ドラマだもの。

どんなお話なの?

ファミリードラマです。
ホームドラマ」って言葉があるけど、
これはファミリードラマ。
日常淡々系かつ泣けるファミリードラマです。


今のところ(まだシーズンワンしか見てない)
ノー災害
ノーゾンビ
ノー暴力
ノーモンスター
ノーサイエンスフィクション
ノータイムマシン
ノーファンタジー
ノー特殊能力
ノー宇宙人
ノー探偵
流血はほんの少し
って感じ


ピッツバーグのピアソン家の
お父さんお母さんとその三人の子どもたちが主人公。
その後子どもたちはいろんなところに住む。
んで、人生のいろんな側面をその5人を通して見るようなドラマです。




時系列じゃないのがおもしろいんです。
過去と現在を行ったり来たりしながらストーリーが進みます。
普通なら何話もかけて解き明かされる伏線が一話の中で解消したり、
なんなら伏線が回収されたシーンを先に見ていたことに
後から気づくことがあったりもする。


例えば、
一人のこどもが36歳の時にコンプレックスに悩むシーンが流れた後に、
その子が8歳のときの「そのコンプレックスを抱え始めるころのこと」が映って、
それに対して両親がフォローしている映像が映る。
で、また36歳に戻る、とか。


ただ「コンプレックスがあるという設定」じゃなくて、
「そのコンプレックスの発端や、強化される瞬間」を見せるんですよ。
この描き方がなんともうまい。


・現在のこどもたち(36歳〜)
・こどもが生まれる前の両親
・こどもが生まれてから、まだ赤ちゃんのころの両親
・8歳のときのこどもたち
・8歳の彼女の両親
・36歳のこどもと、その時のお母さん
のように、時間軸が自由で、
感情移入する先がたくさんある。


これ、作る側は本当にたいへんなはず。
だって子役と大人が演じ分ける役もあるけど、
同じ女優さんが20代30代60代を演じ分けたりするんだから。
そうそう、特殊メイクもすごいです。


この家の「お母さん」は、
歌手で女優で声優でモデル(改めて書くと超絶すごいな…)のマンディ・ムーアさんです。
↓このインスタ投稿を見てもらえると、年を取った特殊メイクのすごさがわかると思います。
"Mandy Mooreのインスタの「10年前と今」"
最近インスタではやってる今と10年前を比べた
#10yearchallenge
っていうハッシュタグのやつね。
「10年でマジ老けたわ」みたいなこと言ってますけども。
いや、特殊メイクですやんか、と。
動きも老人めいているのはなにか器具使ってるんですかね。

THIS IS USを語るときに思うこと

全ての表現活動、小説、映画、歌詞、すべて良いなって思ってることは、
それは「あるある」ってことなんですよ。
僕は「あるある」を何万個って返し続けてきて思ったんです。結局そうなんです。

というのは、あるあるネタでおなじみのレイザーラモンRGさんの言葉です。
これは真理だと思っている。


まさに。
あるあるなんです。
あるある。
共感させる力があるか否か。


脚本チームはこのストーリーを作る前に、
いろんな境遇にある人の話をとことん聞きまくったそうです。
アルコール依存、薬物依存、メンタルやられちゃった人、拒食、過食、養子、LGBTなどなど。
まあ、ねほりんぱほりん状態ですよ
(関係ないけど年始にねほりんぱほりんスペシャルやっててじっくり見ちゃった)。


んで、話をしたほうは話ができてスッキリ帰っていったけど、
聞く側の脚本チームは本当に疲れたんだって。
ただ、その苦労が報われて、本当に共感できる
「あるある」が散りばめられた素晴らしいドラマができあがってる。
あるあるだから、共感してしまうし、感情をゆっさゆっさと揺さぶられます。


誰だって、
誰かに言われて嫌だったこととか、
自分の努力が報われなくて悲しかったこととか、
「ああ、あの時ああ言っとけば良かったなー」みたいなこととか、
「ああ、あの時ああしておけばなー、」とか、
いろいろあると思うんです。
だからこそ理解できてしまう感情の動き。


上のほうで「ホームドラマではなくファミリードラマ」って書いたのは、
あるときはホームを作る話だし、
あるときはホームを離れる話だし、
あるときはホームを思い出す話だし、
あるときは新たなホームを形作る話だからなんです。

ここがいいんだよTHIS IS US

言葉と演技と感情表現

セリフの作り込みがハンパない。
ちょっとしたことわざレベルの名言がガンガン出てくる。
そして演技の細かさがまじハンパない。
Perfumeの振付かっていうほどの細かさ。

今までのドラマが6つくらいの感情表現でできてたとしたら、
このドラマは
「人の感情」はいくつあるのか、解明した男性 | TABI LABO
で言うところの27の感情とその組み合わせで形作られてる。


ネタバレになるから書かないけど、
近代の漫才かのようにキラーフレーズがどんどん出てきます。
しくじり先生のように心に刻まれる話が出てきます。


超ネタバレしたいけど、しません!
言葉だけ読むより、セリフを聞いたほうがずーっといいと思う。

映像がキレイで上手

映画館でそのまま放映してもいいくらいの気合いの入りようです。
ちゃんと過去のシーンは過去っぽく、
今のシーンは今っぽくなってるのもすごい。
いわゆるVFXはほぼ使ってないけど、
超気合入ってる映像。


一瞬で現在から過去に切り替わるのに、
ちょっとすると「あ、過去だ」ってわかるような作り。


キラキラしたシーンでは背景が強めにぼけてファンタジックになったり、
悲しいシーンでは背景全てが冷たくなって鮮やかさが失われたり、
「勝者と敗者」みたいなシーンでは、
同じ部屋にいるはずなのに、
勝者が上を向いて明るい場所にいて敗者は暗い場所でうつむいている。
みたいなことを、きめ細やかにチクチクと実現しているんです。


そのおかげもあって、没入度、高し。
人に紹介したところ、
電車では見ないと言ってました。
泣いちゃうからね。

もちろん英語の勉強にもよいですよ

私は元々海外ドラマを英語の勉強のために見始めたんですが、
これはわりとはっきり発声してくれて
リスニングの練習によいドラマです。

わたくしとドラマ

私はもともとテレビドラマを見ないんですよ。
なんかウソくさかったり、
気持ち悪かったり、
説教くさすぎたり、
逆になにも残るものがなかったり。
ハマるものに出会えなかった。


奥さんがいろいろなドラマを見る人なので
以前よりは見る回数は増えていた。
作品名は覚えてないけど、画面に映ってれば見るからね。
でも「毎週録画して楽しみにしてみている」というのはあんまりなかった。


そして、昨年くらいから英語の勉強になるだろう、と、
「The Mentalist」を見て、次に「The Game Of Throans」を見て、
ああ、海外ドラマで続きを見たくなるものもあるなー、
と思っていた。
amazon prime videoである程度場所を選ばず見ることが
できるようになった、というのもあるね。


なんというか、舌に合うものがなかったって感じ。
食べられなくはないんだけど、
舌の上に乗せるとザラザラしてたり食感が合わない食事のように、
3日も続けて食べるなんてムリだな、と思うような料理のように。


ドラマというものに対して「ずっと見るの、きつい」と思ってたんです。
でもこれはね。
2周め突入するかもしんないくらいハマっております。
みなさんもぜひ。


"amazon prime video"
でシーズン1は全話見ることができます。
あと、途中からになっちゃうけど、
BSプレミアムで毎週水曜午後10時30分から放送してるらしい。
あー、でもできれば最初から見てほしい。第一話ほんといいから。


amazon prime会員でもBS見える環境でもない方は
"THIS IS US公式サイト"
に、どのデジタル配信サービスで見えるよ―、というのがあるので
ご確認どうぞ。