うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

RPAっていうかPower Automate for Desktopとわたくしといつか乗り越えたい壁

このnote記事は
RPA Community Advent Calendar 2021 - Adventar
の12/10担当分です。

さて、
東京都日野市より参りましたうさみですよろしくお願いします。

前置き

普段はセゾン情報システムズという会社のマーケティング部門で、
マーケティングや自動化のお仕事をしております。


今朝、
「人とデータ」という言葉を思いついたんですね。
コミュニティによる知識/知恵の共有と、データ活用による生産性の向上。
そんな目線で仕事をしていこうと思ってます。
以上、わかりにくいですが自己紹介です。

■1.RPAと出会う前のわたくし

前職は不動産屋さんの情シスで働いていて。
多数の紙やデータに埋もれる暮らしをしていたんです。


システム開発するほどではないけど、
事業部さんからしょっちゅうデータ抽出やらなにやらの依頼が来て、
ひとまずはHeidiSQLとExcelでどんどん作業してたんですよ。
あとはSalesfroceとData Loaderね。
手動でSQLをちこちこ打ったり、集計して誰かに送ったり
CSVを作って更新をかけたり、
みたいな作業をしていたんですね。


元SEだし、これは自動化したいなー、と思うじゃないですか。
システム作っちゃえば同じ処理が毎日自動できるよなー、と。


ところがその処理(手作業ですけども)は
事業の急成長とともに作っているので、
変わるんです。仕様が。


飛んでるヘリコプターに乗っていて、窓から外に出て、着陸用の足を付ける。
みたいな作業になるんですね。
しかも「すいません、今日は湖に降りるんでフローターを…」みたいな話が翌日やってくるんですよ。おおげさですけども。


で、そんな作業がだんだんたまってきたところで、
ああもう、自動化ぜよ!と。
でもガチガチに開発しちゃって変更できないのも厳しいので、
柔軟に調整できるのがいいな、と。


で、そこから私を救い出してくれたのが、
DataSpider Cloudというセゾン情報システムズの製品だったんですね。
テラスカイさんという会社さんに問い合わせて導入して、
今まで手作業でやってた作業をどんどん自動化していって。


MySQLSalesforce&PardotとCSVを組み合わせて、
あっちのデータを編集してこっちに登録して、
こっちのデータを集計してあっちに登録して、
こっちの仕組みに処理をしてそっちの仕組みにデータ登録して
そうするとお客様にメールが自動で送られたりして。
みたいなことを設定して、自動化しては楽をしておりました。
いや他の仕事ももちろんしてたんですけど。

■壁その1:DataSpider Cloudとネット上にないファイル、からのRPA

DataSpider Cloud。
WEB上のサーバにあるファイルや、サーバ上のDBのデータや、クラウドにあるデータを扱うのがたいへん得意なんです。
ところが、ローカルPCや社内ファイルサーバにだけあるファイルには直接触れられません。


手段として、
・オンプレのファイルをクラウドから見えるようにするツール
・オンプレのファイルをクラウドに自動アップするようなツール
もありましたが、
専用のツールを使うのではなく、
RPAをこの際勉強して、他のこともやってみよう。
と。


そして、いくつかのRPAツールを試して、
Power Automate for Desktopに落ち着きました。


結果として、
動作の安定感としては上記の
クラウドから見えるようにするツール」
クラウドに自動アップするツール」
のほうがサービスとして安定するのでよかったのかもな…とも思いつつ、
ひとまず無事に動くものができました。


RPAって、使ってみてわかったんですが、
ものすごく安定してやれる作業と、
ちょっと苦手な作業というのがあるんですよね。


単純にファイルを移動、とか、こっちのファイルをこのコマンドにかける、
みたいなことはわりとブレが少なくて得意。


こまるのは、
ブラウザや画面の状況がいつもと違う中での自動化なんだと思います。
たとえば画面上のXとY(位置)で制御するような処理だと、
ちょっと画面が変わったら動かなくなったりするし、
いつもと違うポップアップが表示されてただけで正しく動かなくなったりする。


ほら、自動運転の車が中央道だとちゃんと走れるけど首都高では怖い感じ
(運転しない人にわかりにくい例え)。


あるいは、清潔な工場内だとしっかり働けるけど、
人や猫(猫?)がたくさんいてものがたくさんある家だと掃除しにくい掃除ロボットとかね。
そうそう、今年我が家にも最初のお掃除ロボットが来たんです。
整理整頓が行き届いた部屋では大活躍。


RPA、便利に使い始めたけど、このあたりは最初よくわかっていなくて、
一歩一歩つまづきながら進んだ感じでした。


学び1:RPAはお掃除ロボットと同じようにやさしく扱おう。

■2.壁その2:顔認証!

その後転職したりなんかしたんですが、
ここまで自動化を学んだらもう、
仕事してるのに自動化しないなんてありえない!


ということで、いろいろな業務を自動化していたんですよ
1.Google Analyticsの数値の自動集計
2.Salesforce上の各種データの集計
 …Salesforceのレポートやダッシュボードで集計
 …DataSpiderで集計
 …Google Spreadsheetでレポートやデータを読み込み
3.各マーケティング施策の結果の自動集計
 …ブラウザからDL
 …ファイルからひっぱる


で、だ。


「3.各マーケティング施策の結果の自動集計」
の中にね、
いくつか
「ここのフォルダのファイルを持ってきて云々」とか
「ここのサイトをこうこうこう操作してエクスポートして云々」といった
作業をしてインプットを作る部分があるんですね。


そんなの小回りの利くRPAの出番じゃないですか!
フィンファンネル飛ばすニューガンダムの気分で
自動化するじゃないですか!


ところが
ここで登場する壁。
ログイン時に顔認証するやつがあるんです。


よくあるパターンだと
1.ログインページをChromeで開く
2.ログインID/PWを入力
3.該当のページへ移動
4.条件を指定(あれば)
5.エクスポートボタンをクリック!
6.なんならなにかしら計算して、置くべき場所に表を置く
みたいな流れなんですよね。


でも
「2.ログインID/PWを入力」
「3.該当のページへ移動」
の間に!
顔認証が!
カメラに顔を映せと!
顔認証が!
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こういう場合ってやはり画面の前に行ったりするのかしら…
まさか、写真を印刷してフォトスタンドに立てておく?
むむむ。



まあ、
顔認証はちょっとあれですが、
フォルダからならふつうにファイルコピーできるし、
「管理者じゃないと貼り付けちゃだめ!」みたいなフォルダへの
貼り付け方法もわかったし、
ほとんどのサイトではエクスポートできるようになった。


ということで、
レベルアップしているものの、
すぐすぐの解決が難しいこともあるよね。と。


レベル。
ドラクエで言うと橋を二つ渡ったくらいのところにいる気がします。
(まだまだ道のりは遠く長い…)

■3.おまけ

Power Automate for Desktopを使い始めて日が浅いんですが、
使い始めの自分に言っておきたいことはこちら。


1.事前に何の処理を自動化したいかまとめましょう
2.機能は少しでも安定して動くように心がけましょう
3.画面やブラウザのレコーダーだけだと難しいので、
  中身のそれぞれを理解しましょう
4.あとから見てわかるようにコメントを入れておきましょう
5.年/月をまたいだら作業が必要!という場合に気を付けましょう
6.同じ処理を実現する場合でも、やりかたは何種類もある
  少し試して難しかったらアプローチ変えてみて
7.時間をかければそれだけしっかり動くものになって、
  手作業するより楽になる!


以上、うさみでしたー。