うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

Commmuneさんのイベント「PORT」に行ってきた話。 #コミュニティ

20240110port2401

2024年1月10日にあったCommmuneさんのイベント「PORT」のメモを取っていたので、共有します。

※「それは非公開!」という数字などあったらごめんなさい。共有禁止部分は抜いているはずですが、合った場合はうさみまでお伝えください。
※大事なあの部分が抜けている!というのがあるかもしれません。ごめんなさい。


【1】コミュニティで新たな価値を創造する mineoに学ぶ”ユーザー共創”

Commmune 宮川さん 麻生さん
オプテージ沖中秀伸さん
来歴:
mineo担当として入社→マーケ業務(MAや広告など)→再びmineoコミュニティ対応

オプテージさん:3,000人くらいの会社。mvnoのmineoは120万回線。今年6月で10周年。マイネ王というコミュニティサイトを持つ。

Fun with Fans
ユーザーと一緒により良いサービスを作る共創を実現

会員80万人、UU150万人/月、MAUは約20万、ユーザー投稿10万件/月
(ちなみに、Commmuneはつかっていない)

マイネ王なにが特長?
・パケットを通じた相互扶助ができる
 フリータンク:万一の災害時に誰かがあまりを入れて足りない人が引き出せる
 チップ:いいねの代わりに10MBをプレゼントできる

主要コンテンツ
・スタッフブログ、アイデアファーム、QA、掲示
・mineoとユーザー同士、未契約者とファン

「価格だけで戦っていたら良くない結果が待っている。差別化のためにユーザーと一緒に価値を作っていくのを始めた」

最初は登録者がまったく増えなかった。1年くらい。
初期KPIは「登録者数」、「ユーザー投稿アイデアの実現率」
今のKPIは「ユーザー投稿アイデアの実現率」、「活動レベルごとのユーザー数」、「ユーザー同士のつながりの数」

ユーザー投稿アイデアの実現率:本サービスへの反映ができるか
活動レベルごとのユーザー数:セグメント決めて数計る。上へ
ユーザー同士のつながりの数:数値化まだできていない。ナイスやコメントによるつながり


取り組み…登録者数増
・本サービスとの連携:ID連携で1GBお渡し、独自機能(フリータンクやチップ)
・アカウント登録フローの整備:mineoアプリへのマイネ王の統合

刺さった企画
・パケットもらえるのはわかりやすく来る:新春くじ引き:最低でも100MB
・スタッフブログにコメントやリアクションをもらう

イデア実現率
・毎週役職者で投稿されたアイデアを全て確認して実施/非実施を判断、投稿された企画の13%を実現する
・ユーザー投稿アイデアをどう扱ったかについては?ステータス込みで全部見えるようにしている。未着手→検討中→実現済み

コミュニティの成果
1.解約率低下
2.紹介率向上
3.ユーザーからのアイデア投稿から生まれたサービス
4.サポートコスト低減
5.ユーザーの自己実現
6.ファンによるフォロー、障害発生時の温かい対応
7.オフラインイベントでの社員のモチベ向上

コアファン4,000人、ライトファン20万人、低関与層60万人

mineoの新規契約は3割紹介で来る。ライトファンも貢献。

大事にしてきたポイント
Fun with Fans
1.ユーザーと一緒に
2.情報を開示する(隠されると壁になる)
3.自分たちが楽しむ→仕事する上でも楽しめるように

今後目指すこと
1.もっと楽しく!もっと居心地よく!(複雑さを減らす)
2.ブランド体現の場としての役割をより強める
3.リーチできる人の数を増やす
4.新しいことにチャレンジし続ける

オフ会、ファンの集い、座談会、王国イベント、格安スマホ相談会


【2】Commmune高田さん
・社内コミュニティ用の「Commmune for Workリリース」23年3月にした
・昨年5月で創立五周年
・ビジョン企業とユーザーが融けあう
 →「あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる」
・CSのプロダクト「SuccessHub」を一気通貫で支援

【3】プロダクト責任者 久松さん
真のコミュニティプラットフォーム作る
開発人員17人、MLチームの新設(Machine Learningね)
機能改善163、メジャーアップデート18
機能開発投票フェスの実施:101名参加

ハイライト(23/04~24/03)
1.オートメーションを駆使したMAU向上
2.ユーザータッチポイント強化
3.スケーラビリティ・セキュリティ
4.コミュインティデータの利活用促進

Commmune Datahub
分析環境に自動で同期できるようにする

ユーザー理解、運営の知見、リソース

アクションの質、アクションの量

コミュニティマネージャーのアウトカム

1ユーザーあたり滞在時間、MAU

コミュニティ総滞在時間

事業成果

課題
1.質の高いアクションのためにはユーザー理解とコミュニティ運営の知見が必要だが、難しい
2.量で質をカバーしたいがリソース足りない
3.リソース追加したいけど、コミュニティの成果が証明できず、投資判断ができない

進化の方針
1.ユーザーの心を読み解く→ポイントのヘルススコア化と、総合スコアではなく「今」を見えるようにする→熱量が上がってるユーザーの特定→分析→自動グループ化→施策実行
2.コミュニティの成果証明をより手前でできるようにする→マイクロCVの例…来店計測、UGCのシェア、友人紹介など
3.コミュマネのアクション数の最大化→1つ1つのアクション時間最小化、やるべきアクションの明確化
4.AIパワーによるアウトカム最大化

【4】アワード
■アワード1:カケハシさん
変化1:スター顧客とあこがれの連鎖
「ベンダーではなく課題解決パートナー」という認知の獲得

スター顧客:製品活用により法人全体へ波及するような成果・影響をもたらす、自分の言葉で語れる、それを見た他のユーザーが引っ張られて成長する
(wingarcさんのを参考にしている)

変化2:「UGC」の活用:FS、CSの課題「信頼獲得のために業界知識を持ち、経営者の課題を解決する」
エヴァンジェリストの任命・定例開催→イベント→コンテンツレクチャー
新卒受け入れ座談会、事務スタッフ座談会
フロントチームとの連携により社員の顧客解像度UPした。イベント参加人数も増えた

変化3:コミュニティの価値が会社に伝わらない
上記活動伝わり、社内CSイベントで優勝!


■アワード2:水橋保寿堂動製薬株式会社 水橋美容・医療同好会のさとうさん
BtoCコミュニティで起きたユーザーイノベーション
水橋保寿堂動製薬さんはまつげ美容液のEMAKED。いろいろなコスメ賞等受賞
水橋美容・医療同好会は2022年6月オープン、登録者3,300名、エマーキットのユーザーさん8割

さとうさんは兼務コミュマネで2割程度コミュマネ、あとはCRM等の仕事をしている。
継続、クロスセル、マーケティングにコミュニティが貢献

登録・再訪したくなるコミュニティづくりを心掛けている
登録したらどんないいことがある?→楽しみ→再訪

1.寂しいコミュニティにならないためにメンバーを増やし続ける(LINE活用、「商品モニター」などの引きの強い言葉、公式LINEでコミュニティ限定キャンペーン)
2,000円クーポンをLINEで配布。150名がクーポンを使った

2.再訪のモチベをキープする仕組みを作りまわし続ける
・商品モニタ
・ポイント溜まったら商品プレゼント
・貢献度高い方を限定グループに

3.モニター品やプレゼント、そんなにあげてだいじょうぶ?
・モニターアンケートで気づきが得られる(コミュニティは回答率高い)
・お客様のブランド愛や貢献したい気持ちが育つ
・無料サンプルを配るよりもずっといい。広告よりもいい。

■アワード3:ユーグレナさん
サステナブル配送プロジェクト
ユーグレナバイオ燃料サステオを、お客様、佐川急便さん、ユーグレナさんが協力して導入するプロジェクト(クラウドファンディングっぽさ)
お客様が買ったのと同じ額を中の人が支援
ユーグレナエアポートで告知したところ反響が大きくあった
進捗共有もファンコミュニティ内で実施。人数カウンターを表示(クラファン的に盛り上げ)

共創による三つの成功
1.参加者の熱狂
2.クライアントが本気に
3.社内ポジション確立

【5】高田さん総評コメント
コミュニティサクセス支援の会社ですと言っているけど
自分達は実際には一個しかやってない(SHIPと、湯どんぶりもカウントするなら二つ)
利用者皆さんの知見を出し合ってもっとよくしたい

アワードは皆さん聞いてすごいな、と思ったかもしれないけど、決して三社とも順風満帆だったわけではないんです。

※ここちゃんと聞けてなくてごめんなさい…


【6】交流会
CMO杉山さん乾杯
やりたいこと
1.コミュニティを当たり前のものにする。Webサイトくらい当たり前のものにする
2.コミュニティマネージャーを当たり前のものにしたい。みなさんにアヴェンジャーズになってほしい