うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

KTさんの「コラボレーションがあなたの創造性を解き放つ」というお話を聞いてきましたよ。という話。


20221117にセゾン情報システムズさん社内のスペースにて
KTさん( KT ❄️ 11/16 BUILD.local (@DATA_Saber) / Twitter )のお話を伺ってきました。

このイベントでした

0.プロフィール

営業からプロフィールを書いて送って、と言われて、
自分が送ったプロフィールは魅力的ではないのに。
もりもりにもって送り返されてきた。
それ以来、大きく自分をアピールするプロフィールを書いている。
皆さんもプロフィールはモリモリのモリにしましょう。


Snowflakeプロダクトマーケティングエヴァンジェリスト。元Tableau。
データを使いたい人のために、DATA Saber。データのスキルを上げたい人のためのコミュニティづくり。
をしている。

1.KTさんの性質

・ミッションやビジョンが行動を突き動かすタイプ
 →意味を見出せないと意欲を失う
  →全体構想や目的がわからないプロジェクトでは挫折することも…


・ミッションに共感し、広めたい・受け継ぎたいという気持ちになると最強
 →エヴァンジェリスト、コミュニティづくり
  →DATA Saber、Tableau User Group、Snowflakeなど


そんな人なので「誰の役に立つか」「どこに向かっているか」がわかるとやり切れる


はじめてそれに気づいたのがTableauのミッションに触れた時
We help people see and understand data(tableauのミッション)
→そこからコミュニティづくりや本の出版

2.Why Data なぜデータ?

「データ」って聞いて何を思い浮かべますか?
01?数字の表?


デジタルデータは爆増中 ゼタバイト単位
2020年の調査ではデジタルデータは世界に59ゼタバイトあった
指数関数的に増えていて、もはやゼタバイトうんぬんも意味を持たない。
まだまだ増える。

3.データとは?

例えば買い物をすると取引データが残る、
例えばWebサイトアクセスするとアクセス履歴データが残る
例えば人の往来を録画するだけでデータが残る
もはやデジタルでないものがデジタルデータになって残っていく時代
「あらゆる行動がデータ化されている」

4.デジタルツイン化

リアルとバーチャル
データは世界を写す鏡
この鏡で世界を理解することができる

しかも、
距離はゼロ。過去にも戻れる。未来予測もできる。粒度も変えられる。
全体、俯瞰、フォーカスをシームレスに変えられる。

5.Tableauのビジュアル分析のサイクル という図がとてもよくできている

ビジュアル分析のサイクル - Tableau
task,Get data.choose,view,insight,art


データ分析以前
→データ分析を専門家がする時代
 →データ分析の民主化の時代


「Get data」の中でデータ準備が8割、と言われるほど時間がかかる。
このままではデータ活用が進まない。
なぜそんなに時間がかかるのか。
理由:データがどこにあるかわからない、データが使える形になっていない、自分では持っていない


この「Get data」をはやくする必要がある


例えば
「自社の製品の売上ランキング」に意味がある?
自社ではイスが一番売れている、よりも、世の中のイスや机の売れすじ等がわかるほうが
意思決定に使える


いろんなデータがないと難しい。
だから、これから訪れるのはデータコラボレーションの時代

6.データコラボレーションの重要性について

あらゆる危機に立ち向かうには?
パンデミック、聞こう、人口減少、高齢化、戦争、物価高騰、円安、次はなに???


「事前準備は不可能」な時代
過去に何があったか、ではこの先は立ち向かえない


あらゆる人、組織、それを写す鏡であるデータとのコラボレーションが必要


問い:自分の持っているデータだけでいい?
→昨年実績だけでは今年はわからない

例1

チポトレというレストランの話
大手レストランのChipotleがSnowflakeを駆使してコロナ禍で情報に基づく意思決定を実現 - Blog

自社データとSnowflake Marketplaceの中の「新型コロナ感染者数データ」と掛け合わせた
機械学習を使い「次の期間どのくらい従業員や材料がいるかを導き出した」という事例

自分の持っていないデータを掛け合わせて、経営に活かした
この件は2021年の7月に記事化されている。

いかに俊敏に迅速に対応できるか、
ほしいと思ったらすぐに使えるか
というのが重要な時代が来ている
「全て事前準備しておく」のは不可能

外部データの取得はもう困難ではない

例2

CO2排出量の話
サプライチェーン排出量は自社より他社が多い
工場で作るのにどれだけCO2出たか、売るのに、材料を手に入れるのに、どれだけCO2出たか
どうやってそれらを測定し、まとめるか
あるいは個人レベルでは?


「他社=Scope3」の排出量を出すには?
全てをデータ化し、使える状態にしておく必要がある


「排出量をちゃんと正しく公開できている企業」という評価軸が出てくるのがこれから。


「データコラボレーションが必須の世界」になる
+αのメリットがあるだけでなく、やらないとマイナスになる

使い方はインもアウトもある
1.相手からデータをもらって掛け合わせる、自分の洞察を深める
2.自分のデータを提供し、掛け合わせてもらう、人の洞察を深める素材提供
→どちらも価値が生まれる


ネットワークにたくさんの人が参加し、コラボレーションするのが大事、皆さんにもその一員になってほしい


「あなたのデータは他の人にとって価値がある」という視点を持ってほしい
例)防犯用監視カメラのデータが、販促用にも使える、


7.データクラウドのお話

コラボレーションが必要なのに、できていないのは
「データサイロ化」しているせい
価値実現を阻むのがデータサイロ。


お客様のやりたいことを実現するのがSnowflakeのミッション
カスタマーファーストの軸


データ圧縮すると売上は減るが、それでも圧縮する


Snowflakeの企業理念は
To Mobilize the world data
世界のデータをmobilizeする


mobilizeとは?
→mobileを連想する言葉ですよね


mobile=スマホが変えたものってなんでしょう
・地図がいつでも見える
・時間があったらお客様先に行ける
・電話もそこにある
・音楽もそこにある、メールも、ドキュメントやスライドも
あらゆるものを持ちあるけるようにしたのがモバイル


データもそうしたい
いつでもどこでもどんなデータも使えるように
誰かが持っているデータを誰でも使える状態に
組織内、関連会社、組織外、天気や市場のデータなどを取れるように


「データクラウドはグローバルネットワーク」
プラットフォームとしてのSnowflakeとデータやサービスやアプリケーション


YouTubeは動画プラットフォームでクリエイターが自由に動画を載せられる
おもしろい動画があるからみんな見る。容量制限ない、高画質、簡単、


Snowflakeが提供しているものはプラットフォーム
・どんなワークロードも迅速に処理
・要求通りに機能する
・本当に重要なものにつながる
基本的に見えてこれができていないものがあふれている


蛇口をひねると水が出るように、
データが正しく出てくるようにする
すぐ新鮮なデータを使えるようにする。


データクラウドに向けイノベーションを進めてきた
これからも短いスパンでたくさんの改善をしていく


セルフBI等新しいものが進んだことにより
データクラウド
・どんなデータでも入る
・自由に使えつつ、ガバナンスもきく
・バラバラにならない
・セルフマネージド
・プログラムもできる
・それらをマーケットプレイスで売ることもできる


Snowflakeの特長
クラウドデータプラットフォーム「Snowflake(スノーフレイク)」とは - INSIGHT LAB


最適化されたストレージ
・「マイクロパーティション」で細かく分けてデータを保存。サイロに阻害されないデータアクセス
・大規模データも容易にアクセス
・柔軟性


伸縮性のある高性能エンジン
1つのエンジンであらゆるワークロードに対応
トップクラスの性能と同時進行
アクセスとプログラミング
リソースを考えずにコンピューティングできる。一瞬だけの高負荷処理に耐えつつ、コスパを良くしている


インテリジェントなインフラストラクチャー
多くのワークロード


Snowgrid(クロスクラウド
AWS、Azure、GCPいろいろな環境で使える
コラボしやすい


Snowflakeがデータコラボレーションを実現する方法
簡単に連携できる
今までは「転送」していた
これからは皆さんが持っているデータをそのまま見せることができる
組織間をまたいでリアルタイムデータを共有できる


今までは切り離して共有
Snowflakeは自分のところに入れたまま相手のリソースで共有ができる
誰にでも見せるのではなく、相手によって見せる部分を変えつつ
Snowflakeマーケットプレイスで260を超えるプロバイダーを活用できる


■これからの社会とデータクラウド
次の大きなイノベーションの波を取り入れること


2014:Disrupt Analytics
2018:Disrupt Colabolation
Today:Disrupt APP Development


アプリ開発の常識をぶっ壊そうとしている


PythonJavaSnowflake上で使える


ブラウザでPythonを書いたらアプリをSnowflake上で使えるようにしていく


「このデータをあの人に見せたら…」「このデータをこう使える人がいたら…」
というアイデアを実現できるように


コラボレーションの先にオーケストレーション


データがあればデータで
コードを書ければコードで
組み合わせが上手な人は組み合わせで
色々な人が集まって新しいアイデアを実現できるようにする


「皆さんは何を成し遂げ、どんな未来を作りますか?」

Q&A

Q.当社もSnowflake使っています
世界にシェアする世界観は共感持てるが、自社データを出すのに壁を感じます
すでにデータシェアをしている会社はどうやってその壁を乗り換えたか
→A.わかっている人はわかっている
 当然みんなそれがよいと思っていない
 やろうと思っている人がやるのが文化づくりの基本
 そこから成功事例を出す
 囲い込み作戦をしている人の囲い込んでいるものの価値が一瞬にしてゼロになる
 マスタデータはどこかが出せば
 
 コンシューマレベルではすでにシェアしているよね
 書籍なんかそうですよね?

うさみ感想

いやいやいやいやいやいや
圧巻でした。
超おもしろい。
実はKTさんのご登壇を見るのは今回が初めてだったんですが、
自社製品のお話よりもほとんど「データと未来」的なお話だったので、
うわーなにそれその未来ー!超今すぐ体験したーい!!と思いました。


Snwoflake使ってみたーい
という方は
データクラウド | Snowflake JA
から無料トライアルもできるとのことです。


今のこどもたちが大きくなったころ、
どんなデータ活用がされてるか超楽しみ^_^

ちなみに

このイベント、すでに次回が決まっていて、
今度は元マイクロソフトの澤さんが登壇されるそうです。


場所はまたセゾン情報システムズ社内ですけども、
どなたでもご参加いただけるようなので興味のある方はどうぞー。
<未来へのコードVOL.4> 「働く」をアップデートするために必要なマインドセット(澤 円氏) - color is(カラーイズ) | あなたの可能性を広げ行動につなげるヒント。


あ、KTさんのお話に興味がある方はこちらもどうぞ
データドリブンの極意 〜Tableauブートキャンプで学ぶデータを「読む」「語る」力