うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

舞台 多動力 アリスインブラックカンパニーを見てきた話。

ホリエモン万博'2019というイベントがあって、
いろいろな場所でいろいろなことをやってたようで、
私はその中の
ホリエモン万博'2019 舞台 多動力 アリスインブラックカンパニー」
という演劇を見ました。



知り合いっていうか何度か施術いただいた橋本玄樹先生がある日突然赤鬼になって、
演劇の会社をはじめて、「今度舞台に立つので見に来てください!」と言われたもんで、
ひょいひょいと見に行ってきた。
2019年冬、六本木。
(橋本玄樹先生についてははじめての整体屋さんに行った話 - うさみ日記を参照。)



出演は
株式会社 演劇2.0
と、その界隈の方(ですよね?実はよくわかってない)。
2018年のホリエモン万博でなぜか演劇に出ることになってしまった人が作った
演劇のための会社。


演劇のための、というか、
いろんなとこの説明を読んで想像するに
「演じることの楽しさに目覚めた人が、
 演じることの楽しさを伝えるために作った会社」
って感じ。
つまり「演劇界」のためのなにかじゃなくて、
演じたい人のための会社なのかな?たぶん。


素人集団が感動を起こす!!堀江貴文さん著『多動力』を不思議の国のアリスで舞台化! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
というページでクラウドファンディングもしてました。

ストーリーをざっくり

出版会社に勤めていたアリスは、
超イキイキしてる先輩に影響を受け、
偶然も重なって
「ハートのおもちゃカンパニー」
というおもちゃメーカーに転職する。


新しいおもちゃをどんどん作りたいと思っていたアリスだが、
「新しいおもちゃなんて売れない!
 先代が作った、今でも売れるおもちゃを売って売って売りまくれ!」
というハート社長(なぜかオネエ)にやる気をそがれる。


この会社には、
・ひたすら忙しいが成績はいまいちの営業マンしろうさぎ
・成績はいいが他人には興味がなくスマートさにこだわる三月うさぎ
・人当たりがよく得意先を多く持つがお茶の時間にしか興味がないマッドハッター
・自分のメモにはアイデアを書き留めるが企画の発信力が弱いチェシャ猫
・商品製作スキルはあるが新作を作らず修理するだけのあおいもむし
・ハート社長の右腕のカタブツなスペード
といった、才能あふれる濃い面々がいる。


それぞれが持っているスキルはあるのに、
自分の領域から出ようとしないために会社は発展しない。
ハート社長の「売って売って売りまくれ」の号令の元、
既存商品を売ることにだけ注力させられ
「無駄なことに時間を使ったら、
 その分給料引くわよっ!」とまで言われる。


アリスは社員達のスキルや才能に気づく。
部署や役職にかかわらず新商品開発のための企画書を作り上げていく。
その動きを知ったハート社長は激怒するが、
企画書の完成度の高さと右腕であるスペードからの勧めもあり、
企画書に目を通す。

以前、新商品を作ろうとして失敗したつらさと、
先代である父親が初期に作ったおもちゃの完成度の低さを思い出すハート社長。
会社のために、会社を守るためにやったことが
間違っていたのか…。


やがて、ハート社長の許しを得ないまま、
おもちゃの試作品が完成する。
それを見つけたハート社長はその楽しさに気づき、
「これからもっと改善するわよ!」と高らかに宣言する。


きっかけは一人の新入社員だったが、
会社を動かしたのは一人ではなく、
多くのプロフェッショナルが
自分の領域を超えて力を発揮したことだった。


さあゆけアリス!
まだ君の挑戦は始まったばかりだ!


みたいなストーリーだったっすわ。
覚え違えてるかもしんないけど。

この演劇のポイント

堀江貴文さんの本「多動力」を原作として脚本化し、舞台化した。
とのことなんですが、
最初このフレーズがわけわからんかった。


この本、読んだことがあったんですが、
そのまま演じられるような本じゃないんです。
自己啓発書みたいな、
「時代が変わってるからこう生きるべきっていうか俺はこう生きている」
という本だから。


んで、さらに、「不思議の国のアリスの世界観で」と書いてあって、
よりわけわからんかった。
でも、演じてるのを見たら、
おっおー、そういうことっすね。
と完全に理解した。


・自分自身の長所やプロいポイントがある
・コミュニケーション高い
みたいな人が、
違う方向じゃなくて同じ方向を見ると強いぜ、
という話なんだよね。
しかも本人が楽しんでると、
動機も強くなるぜ、と。

感想

ふだん演劇を見ることはほぼ無い私ですが、
楽しめました(数年に一回、誘われて見ることがある)。
確か初日の初回公演だったので、硬さもあったとは思うけど、
なんというか、出演者みなさんが演じることに挑戦することを
楽しんでた感じがする。


以前バンドをやってた頃に、
ライブハウスのブッキングマネージャーさんに
「今日のライブは一番後ろまで熱が届いてましたかね?」
みたいな質問をされることが何度かあった。


ライブでやるものって、
バンドでも演劇でもLT(ライトニングトーク)でもプレゼンでも、
なんでも「後ろの人にまで熱が届くか」というのが、
ポイントなんじゃないかと思うんです。


ただかってに熱くても、方向性を間違えると、
お客さんと温度差ができちゃうし、
そもそも熱量が無いと伝わらない。


他、感想箇条書き
・各演者さんが全力で演じてる感じが素晴らしい
・学芸会っぽさ、無い
・でも時々セリフ止まる
・つか各セリフ長くない?覚えるの大変そう
・見る側(=私)が素人だから、「素人が演じてます」と言われてもよくわからない
・演劇業界人じゃない人が演じて、演劇業界人じゃない人が見るのが面白い
・でもこれ裏方さんがプロじゃなかったらもっと雑な感じだよなー
・受付わりと混乱してた点など、改善余地はいろいろありっぽい
・インディーズバンドのライブなんだけど、かっけー!みたいなことですよ
・曲も詞もプロが書いて、アレンジもプロがして、衣装もプロが作ってるけど、演奏は数ヶ月前まで未経験みたいな
・っていうか、やった人たちすごい。拍手!
・上からエラソーにすいません



竹原ピストルさんの「ふうせんガム」って曲があって、歌詞が好きなんです。

同じじゃないんだ
なんか面白いことないかなって思うのと
なんでこんなつまんないことばっかなんだって思うのは
同じじゃないんだ

っていうやつ。


今回の舞台は、
「面白いことないかなって思う人は
なんでもいいからやってみたら面白いんだよ」
と、ストーリーにも、役者さんたちにも言われるような、
面白い機会だったなー、と思うんだよ。