うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

田中さん家のばあさんが気になる話。

近所の神社の向かいに、
田中さんの家があります。一軒家。
毎日その家の前を通ってて、
時々その前に立っている田中のばあさんを見ると
ほんわかするわ、という話。


郊外にある駅徒歩5分の二階建て。
一目でだいぶ昔の建物とわかる瓦屋根。
昔ながらのブロック塀には少し苔が生えてる。
錆の浮いた小さな小さな鉄の門扉。
小さな庭に置かれた自転車ももちろん錆びてる。


ばあさんは朝7時少し前に、
ほんのちょっと家の前を散歩して家に戻る。
掃除をしたりもしてる様子。
もちろん昼間も時々出てるんだろうけど、
平日は朝しかその前を通らないので知らない。


田中のばあさん。
小柄で背中が曲がってて、
たぶん80代くらいなんじゃないかと思う。
ほっぺたが垂れた顔には深いしわ。
髪の毛はまっしろ。
まばたきをしてるかどうかわからないくらいの目。
白いかっぽう着。
もし自分が漫画家なら、参考にしたいくらいイイ感じに枯れたばあさん。


おそらくこの家に嫁に来てから60年くらい?
ずーっとこの目の前の道と、その向こうの神社を見てきたんだろうなぁ。
夏祭りの日はうるさくて大変だろうな。


で、前から会釈くらいしてたんだけど
このばあさんにこないだ
「行ってらっしゃい」と声をかけてもらった。
頭を下げつつ「行ってきます」と言った。


その何日か後には
こっちから「おはようございます。行ってきます」といった。
「おはようございます。」と返してもらった。


ある日には一家三人で歩いてたら家の前にいて、
むすこ(1歳7カ月)を見てもらえた。
そんなのが少し嬉しかったりする。


18歳までじいちゃんばあちゃんと一緒の実家で暮らして、
おばあちゃん子な部分もあるおれはもうなんだかほんわかしてしまう、
という話なんです。
住めば都っていうけどあれほんとだね。
どこに行ってもいろんな人がいて面白い。