うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

リカちゃんひな人形がとてつもない話。元ひな人形屋のアルバイトでも驚いた。

あらすじ

【楽天市場】雛人形 > リカちゃんひな人形(完全限定雛人形)久月:こだわり雛の里 甲冑の三京
の「Premiumリカちゃんひな人形」を見た瞬間に、
元ひな人形屋アルバイトだったおれは笑った。
やはりひな人形業界は最強ビジネスの一つなんじゃないか?と反芻し、
山奥に七段を飾り付けにいった日を懐かしく思い出した。

リカちゃんひな人形のインパク

人形の久月×タカラトミー」という驚愕のダブルネーム。
シリアルナンバー入りのプレミア感。
「でもこれ、体は服に埋まっちゃってるから、顔だけすげかえじゃないの?」
という思考をさせない洗練のデザイン。


そして、
十数万円という、
この業界にしては良心的な価格設定と、
七段ではなく一〜三段で完結させる潔さ。
いや、七段だとおんなじ顔ばっかりになっちゃうから、
という気がしないでもない。


衝撃的な商品だ。
パラダイムシフトと言ってもいいと思う。

ひな人形ってすげービジネスなのよ

マジで。ひな人形ビジネスってすごいんです
見た感じ今は以前よりもぬるくなってる気がするけど。
ひな人形屋のアルバイトをしていた時ほど、
「需要と供給」という、学校で習った言葉を思い出した日々はない。


もちろん、ここでいう「需要」というのは、
「ディアレストな孫にマイファーストプレゼントを贈りたい」
というおじいちゃんおばあちゃんのニーズであって、
孫やその親のニーズではない
(孫、超ちっさいからね。初めてのひなまつりとかこどもの日だからね)。


プレゼントすることがうれしいし、
女親の実家から送ることが多いので、
男親の実家に対する見栄もあるためか、
自然、力が入る。


その結果、需要と供給のバランスが生み出すのは、
紙とか布とか木とかでできた飾りに数十万円レベルの値が付き、
それが飛ぶように売れ、
1LDK賃貸マンションの一室に七段飾りが設置されたりする。

ひな人形屋のアルバイト

改めて書くと、
大学生の時にひな人形屋さんでアルバイトをしていた。
2年半くらいかな?大学の友達が誘ってくれて、
埼玉県某市の高崎線某駅近くにあるひな人形屋さんでアルバイト。
卒業前まで続けていた。


繁忙期は11月頃から始まる。
お正月の破魔弓や羽子板の販売から始まって、
三月のひな人形、五月の鎧兜やこいのぼりをそれぞれ売る日々。
そのお店は夏場は仕事がないので、かばん屋さんになっていた。


「ひな人形」
なんかかわいらしいイメージっぽく思われることもあるけど、
なかなかハードな仕事だった。
ガラスケースの飾り物や、3段、7段なんかの飾り物を朝早くから店に出す。


接客と販売は店長一家(家族経営だった)の人がやって、
売れたらバイトが素早く梱包し、
おじいちゃんおばあちゃんのマイカーに載せる。
最大積載量は載って車が走るならいくらでも。


イカーだとデカすぎて運べない場合も多く、
その場合、ガラスケースならみっちり梱包した上で宅配業者に依頼し、
段飾りならバイトが後日届けに行って、
飾り付けて帰る。という仕事。
夜は倉庫に行って店頭に翌日並べる品を軽トラやハイエースで運ぶ。

ハードな部分とライトな部分

なにがハードな仕事かというと
・「重くてデカい壊れ物」を一日中扱う仕事
・真冬でも店の裏の駐車場スペースで作業することが多く寒い
・超繁忙期は食事も無理なハードスケジュール
・おじいちゃんおばあちゃんは眠らないので(言い過ぎ)
 早朝出勤深夜残業あたりまえ
・カーナビもない時代、住宅地図を片手に配達し
 お客様の前で七段飾りを飾るプレッシャー
くらい書くとわかっていただけるだろうか。


でもじゃあなんで続けてたのよ?というと簡単で
・時給、高い
・ごはん、つく
・ヒマな日、ヒマ
というシンプルな3点だ。


時給は千円くらいだったんじゃないかな?忘れた。
ごはんは昼と、長めの残業の日は夜ご飯もつく。
ヒマな日は「本当におれはここにいていいのか?」
と言うほどヒマ。


お店は3階建て木造住宅で、
ご隠居さん夫妻(元店長とその奥さん。現店長はそのご子息。)の自宅でもある。
1階が店舗で、2階3階に分けて自宅スペースと倉庫スペースがある。
で、ガラスケースが売れたら二階にそれ用の段ボールを取りに行って、
「芙蓉の16号!芙蓉の16号!」とか言いながら箱を探して梱包する。


配達に行く日は、多い人だと3セットの七段飾りを軽トラに朝詰め込み、
移動→訪問→7段飾り→移動→食事→移動→訪問→7段飾り→移動→訪問→7段飾り
という3セットをこなしていたりした。


慣れた人は七段を1時間で組めたリする。
五人囃子の烏帽子もばっちり。
気前よくご祝儀をくれるお客様もいらっしゃいました。ええ。
現金とか、だんご三兄弟がはやってた頃だからだんごくれたりとか。


ヒマな日がどのくらいヒマかというと、
・お客さんがほとんど来ない
・倉庫の整理で終わることもある
・出勤→タオルをのし袋に入れる→昼休み→タオルをのし袋に入れる→退勤
 みたいな日もある。これは一日が非常に長い
というような状況。
これでも時給はハイパーな日といっしょ

あの頃勉強したこと

マニュアル車の運転、楽しい、でも、事故注意
・「需要と供給」ってのがある
ダンボール箱は手の脂分を吸収するので、手があれる
・世の中には鶏肉の専門店があって、から揚げがうまい
・「需要」と「供給」は1対1で発生するわけじゃない
・トラックごと入れるでっかい倉庫がある
・いろんなところにいろんな人が住んでいる
秩父の山奥にガソリンが少なめなまま行ってはいけない
とかかなー


あとはなんというかチームプレー的なことも自然と勉強したのかも。
これまでのバイトは工事現場とかラーメン屋とかだったんだけど、
ここほど人数が多くなかったから。
今にして思うと、居酒屋とかコンビニとかもやっときゃよかったなー。


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