通勤電車でラジオを聴いています。
InterFMのWalkin' Talkin'〜徒然ダイアローグ〜という月曜夜９時からの対談番組はこのところ毎週聞いてます。
この番組は月替わりでゲストが変わって、
前にも安藤裕子×スキマスイッチ とか、
中村 一義×グッドモーニングアメリカの金廣 真悟とか、
いろんな対談がやっていい番組なんです。
森山直太郎×スチャダラパーBOSEの回とかもとてもよかった。
今月は対談ゲストが木村カエラ×チャットモンチーなんです。
あ、敬称略で失礼いたします。
で、その番組の中でこの曲の話が出まして、
もともと超好きな曲だったのに、
さらに好きになりました。
以下、知ってる人にはすでにどうでもいい話。
歌詞がいいらしいのよ。
紹介してたのはチャットモンチーのベース福岡晃子さんで、
この曲はすごくいい曲だけど
歌詞の内容を知ってからもっと好きになった。
というような話をされていて、
んで、訳を載せてるサイトさんを見たらたしかにすげーイイ。
「Zion」っていうのがローリン・ヒルの子供で、
それをテーマにした曲だってのは知ってたんですよ。アルバム持ってたし。
Beautiful, beautiful Zionというリフレインで終わる曲。
子供への愛情の歌なんだろーなー、くらいに軽く思ってました。
訳
To Zion : Lauryn Hill - Lauryn Hill
このサイトさんの訳が素晴らしいんです。
以下、前半部分の訳詞、引用。
心の平静を保つ自信がなくて
私は自分のお腹に触れてみた
それは、押し潰されそうだった
今まで私が選ばれて演じてきたことによって
でも、ある日、天使が現れ
私に、跪いて祈るようにと言った
人の子が生まれるようにと
ああ、こんな狂った世の中だけれど
私には分かった。この命には機会が与えられるべきだと
でも、みんなは私に賢くなれと諭した
自分の経歴を考えなさいと彼らは言った
｢ローリン。頭を使わなきゃ」
でも、私が選んだのは、私の心を使うこと
今、私の世界の喜びはザイオンの中にある
どんなにか美しいことでしょう
ザイオンの扉の前で待つことができるだけでも
こんなに愛に包まれたことは一度もない
見ただけで毎回泣きそうになります。
涙をこらえるために歯を軽くかみしめるほど。
自分のキャリアの妨げになるとしても、人の親になる決意。
後悔のない神聖な潔さ。
他の親バカ曲と違いすぎる。
自分のこどもをテーマにした曲ってのはけっこうあって、
ジョン・レノンのBeautiful Boyとか
スティービー・ワンダーのIsn't She Lovelyとか
超名曲があるんです。
どちらも極端な話「親バカソング」で、
「なんてかわいいのウチの子！ちょっとこれ天使なんじゃないの！？」
「マジ生まれてきてくれてマジ感謝！」
「お前の将来マジ楽しみー！」
「なんかあってもオレ守ってやっから！」
と、マイルドヤンキーもびっくりな
「お父さんちょっと恥ずかしいからやめてよ！」
くらいの曲なんです。
お父さん達、気楽なもんだわ。
それに比べてこのTo Zionの歌詞が素晴らしい。
奥行きが中ボスとラスボスくらい違う。
で、歌詞の意味を理解してから聴くと、
静かに始まって紆余曲折しながら天に昇るようなメロディが、
音数が少ないのにずっしり心に残る演奏が素晴らしすぎる。
音楽って本当に素晴らしい。
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