虎穴に入らずんば虎子を得ず
{あるいは虎児を得ず)。
ということわざがあるじゃないですか。
危険を冒さないと見返りは得られないぜ、って意味の。
ローリスクノーリターンよ、と。
気になっちゃったんです。
なんでトラの子供が欲しいのか。
虎の穴がどれほど危険なのか。
むかしむかし、
虎の子供は毛皮が柔らかくて珍重されたんだって。
でも、虎のお母さんは強い母性を持っていて、
子供のことをそれはそれは可愛がるんだって。
そんな愛情深い母親が守る巣穴に入って
子供をかっさらうのさ、
リスキーだけどハイリターンだぜ、と。
「虎の子」というと大事に溜め込んだお金のことですが、
この言葉も母虎が子供をとても大事にする様子からきていると。
なるほどなるほど。
なるほどですね。
わかったけど
虎のお母さんがかわいそうだからやめてあげて!
ハイリスクハイリターンはいいけど、
罪なき者を直接傷付けてのリターンはどうかと思うよ先生は。
そりゃ商売してる人なら商売敵を結果的に破滅させるかもしれないし、
軍人なら敵をやっつけるし、
スポーツ選手なら相手に故意の傷を負わせるかもしれないけどさ。
直接取ったらそれドロボウじゃないか。
たとえ虎とは言え愛する子供を奪っておいて
「ハイリターン!ひゃっほー!」
とか言ってるやつは地獄に落ちるで、と思うの。
虎を飼いならして子供を量産するのは?とかそういう話でもなく。
動物愛護うんぬんの話でもなく。
このことわざってなんかイケてないなーと思ったんだよね。
ナントカ山に入らずんば珍獣ホニャララの涙を得ず、くらいでどうかね。