捨てありがとうと置きありがとう

前に「ありがとうの安売り」というのをここに書いた。
ありがとありがと言い過ぎじゃないのかっつって。
ありがとうが軽くなっちゃうんじゃないかって。
このテーマ、その後も時々考えたりしている。

捨てありがとう

そんなある日、ふと
「捨てありがとう」という言葉を思いついた。
なんというか、
「気持ちの入ってない、物事を円滑に進めることを昔は目標にしていたのに、今となってはただ惰性で言ってるありがとう」
みたいなもの。
これが、捨てありがとう。

置きありがとう

それに対して、そこそこの回数ありがとありがと言ってるくせに、
全然軽くならない人のありがとう。
また次もその人のありがとうを聞きたくなるような、喜ぶ顔が見たくなるような感謝。
こっちが、置きありがとう。

例え話

例えばどこかで食事をした帰り際、
たぶんバイト三年目くらいの
やる気が完全に擦り切れた店員さんが感情を一切入れずにただ発音する「ありがとうございましたー」というのが捨てありがとう。
人生をかけてる個人店の店長が心から言ってくれる、
また来たくなるような
「ありがとうございました」
というのが、置きありがとう。

捨てありがとうは
何千回何万回言っても使い捨てのまま。
０×０はゼロのまま。
0x100もゼロのまま。