以前から言葉に興味があって、
「寒い地方に住んでいる人は、寒さを表現する言葉が豊富」とか
「海の近くに住んでいる人は、波の状況を表す言葉をたくさん持ってる」とか
そういう話が好き。
「言霊」ってほどスピリチュアルな世界へようこそな感じじゃなくて、
道具として。
こういう形してるから、こういう風に使えるよね、みたいな話。
斧って見るからにここが持つとこだよね、っていうような話。
でも、新しい言葉だと、
イマイチ使い方がわかんなくて、
正しい使い方を知って、あーおもしろいなー、
と思ったりする。
モチベーション=やる気なのか、みたいな話
イメージが間違ってたなーと最近思ったのが、
「モチベーション」です。
「モチベーション=やる気」だと思ってた。
なんとなく「モチベーションがあがらない」=「やる気が出ない」みたいな意味で捉えてたけど、
調べてみると
動機づけ - Wikipedia
動機づけ(どうきづけ、motivation、モチベーション)とは、行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能である。
動機づけは人間を含めた動物の行動の原因であり、行動の方向性を定める要因と行動の程度を定める要因に分類できる。動物が行動を起こしている場合、その動物には何らかの動機づけが作用していることが考えられる。またその動物の行動の程度が高いかどうかによってその動機づけの強さの違いが考えられる。
とのこと。
おおお、
「動機」「行動の原因」。
なんか強そうだ。
始める理由・続ける理由みたいなもんだね。
「僕らが旅に出る理由」だ。
「僕らが旅を続ける気」じゃない。
動機があるから生き物はなんかするんだよ、と。
動機がないとやらないのよ、と。
「やる気がでない」ってよりも「やる理由がない」みたいな話なんだな。
逆に言えば、理由づけがうまくできてればやる気は湧く。
もうちょっと説明を読むと、
動機づけには
「生理的動機づけ」と「社会的動機づけ」があって、
「生理的動機づけ」は「食べないと死んじゃうから食べる」とか「寝ないと死んじゃうから寝る」とか「もれそう!」とか。
「社会的動機づけ」のほうは「いい評価がほしいからやる」とか「楽しいからやる」とか「やらないと怒られるからやる」とか。
いろいろ書いてある。
wikipediaほんとすごいなー。
けっこう好き。
やる人とやらない人はなにが違うのか
ということは、やる/やった人とやらない/やれない人は
「やる動機があるかないか」
が違うのだな。
まあそりゃそうだ。
とはいえ、はたからは理由があるように見えても、
本人が認識できてるかどうかの違いってのもあるね。
とらえ方ひとつでかわってしまう。
ピンチはチャンスみたいな話だね。
とらえ方一つで変わるなら、
うまいこととらえて取り組むようにすれば、
できなかったことができるようになるのね。
1984の話
こんな話を思い始めたのは、このあいだ
Multi-lingual language learning and language exchange | Lang-8: For learning foreign languagesで、ジョージ・オーウェルの小説「1984」の話をしてた人がいて、
ビッグブラザーは人々が思い通りに動くように監視しようとしているのではなく、
人々が反乱することを最初から考えないようにしようとしているのだ、と。
そんな話を読んで。
反乱を奪うための手段として、休む間を与えず働かせて、
「自由」ってことを考えられないように言葉を作り換えようとしたんだよ、と。
うまい料理を奪うんじゃなくて、「うまい」って言葉を奪うような、気持ちの悪い話。
動機が生まれないようにしちゃう話
1984の世界では、どこに行っても壁にディスプレイとカメラがあって、
「ビッグブラザー」がそこに映っていて、常に監視されている。
食べ物も酒もマズイし、世の中ごちゃごちゃしてる。
誰もが劣悪な環境で働かされて、「自由」を考えることも奪われている。
そんな話を見てたら
「モチベーションって何?」って思って調べたんだった。
やる気って風船みたいにしぼんだりふくらんだりするもの?
そもそもモチベーションて何?
みたいなことを思ったのよね。
それで調べてみたら
「モチベーション=動機づけ」だったんだな。
何かを始める人や、何かをし続ける人には、
それをやる動機があるんだ。
動機が強いとやるべき順番を間違えるよなー
ここまで書いといてアレだけど、
やらなくていいことをいきなりやっちゃってる場合が多々ある。
しなくてもいいのに動機づいちゃってる場合。
これはブレーキかけないといけない。
でも
「今それやらなくてもいいのに、楽しそうだから手を付けてしまった」
みたいなことはよくあるよね。
夜中にラーメン食べちゃうような話で。
あと、「この人はなんてやる気にあふれてるんだ!」みたいな人には、
その人なりの理由や動機があるし、
その理由って「その人が根っこのとこで大事にしてるもの」と結びついたり、
それそのものだったりするんだな。
そういう「この人の動機」みたいなものを知っていくのって
楽しいなー、と思う。
友達や恋人の動機の元を理解するのは単純に楽しい。
なにかを成し遂げようとするチームメンバーとも
物事を進める上で(知らなくてもいいけど)表面的じゃない理解が深まる。
お互いの動機を知ればベクトルを同じ方に向けやすい気もするよ。
まあ、とか書いてても、
やる気ないときゃやる気ないけどー。
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