あー、その言葉、つくっちゃった?
失敗だったんじゃない?
という言葉がたまにあるんです。
萌えそで
たとえば「萌えそで(もえそで)」。
あの言葉さえなければ、
手にセーターのそでがかぶっていたところで
「ああ、寒がりな人なのだな、かわいいな。」で済んでいたものが、
「萌えそで」という言葉を知った途端にあざとく見える。
しかもあれが萌えそでということは、
通常の袖が「萌えないそで」になってしまう。
実際にそんなことないんだけども。
病名があるから病気と診断されるように。
どこかの国では無罪なことが、
どこかの国では罪名がつくように。
言葉の力は容赦ない。
壁ドン
壁ドンはいいの。
あれはもともと空想上の挙動だったものに
名前がついて広まった例だから。
実際にやってた人もいるかもしれないけど、
あれはファンタジーでしょう。
もえるごみ・もえないごみ
あ、なんでこんな話を書いてるかというと、
このまえ近所のスーパーで電子レンジの近くにあるゴミ箱を見て
「もえるごみ・もえないごみ」っておかしいよなー。と思って。
言葉として間違ってないんだけど、
なんか無責任な感じがしませんか?
別に環境問題に心を痛めているとかじゃなくて、
ふつうの市民のふつうの考えだけど。
だって「もえるごみ」って
「私の家にはごみを燃やす設備がありませんし、燃やしたことも燃やそうと考えたこともありません。
ごみ処理場の皆さん、どうか燃やして灰はどっかに片付けてください。税金ちゃんと払ってます。っていう感じのごみ」
なのに。
なんだ「もえるごみ」って。
便利な世の中なもんで、
燃えそうなゴミと燃えなさそうなゴミを分けて
袋に入れるとこまでがごみの処理だと思ってしまう。
でも実際そんなことはなくって、
ごみ処理場で燃やしてくれてたり、
燃えないやつは細かく砕いて燃やした灰と一緒に穴掘って埋めてくれてたりする。
言葉は短くして伝わりやすくするのがセオリーだとは思うけど、
「もえるごみ・もえないごみ」
は失敗だったんじゃないかなー、と思ったんだよ。
ごみを減らしましょうとか言うよりも、
ゴミゼロマンみたいなヒーローキャラを作るより、
ごみ袋の値段を上げるよりも、
やることがあったんじゃないかって。
「萌えそで」という言葉ができてしまってからは、
本人は主体的に「萌やすそで」にしているのかもしれない。
という意識が働いて、だからあざとく見える。
故意によるものか、過失的なものか。
なんと強力な言葉。
さて、主体的に。
「もやすごみ」
「くだくごみ」
くらいまで名前を変えてしまうのが最初なんじゃないかね。
これがベストとは思わないけど
「もえるもえない」よりはマシだと思う。
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