うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

育児とか子育てって人によって内容の認識が違うし、概念がぐにゃっとしてるんだなー、と思った話。あるいは「子育ての作業見積もり難しい問題」。

うさみですどうもどうも。
自動化やらコミュニティやらのお仕事をふだんはしている私ですが、仕事から離れれば11歳と7歳の二児の父だったりもします。

 

んで、妻と家事を分担してたりもするんですね。
私の担当は主に週末のごはんとか、平日用のつくおき作りとか、食器系洗い物とか、日々のゴミ出しとか、最後に入った場合の風呂掃除とか、チャッピーこと我が家の自動掃除機を動かしたりとか。

 

で、そんな家事や育児、子育てについて、
自分的には大発見があったので、
書いておこうと思ったんです。

 

その大発見っていうのが何かというと、
「育児とか子育てって、作業量が見積もりできなくない?」
という話なんですよ。

 

突然なにを言い出してるのこの人は、という感じですけども。
妻から「誰々さんの家はお父さんがあんまり育児に参加してなくて云々、奥さんがたいへんで云々〜」
みたいな話を聞いて、あらーたいへんそうねぇ。と思ったんですね。

 

んで、
お?その線で行くと私は育児やら子育てに参加してるのかしら?と思ったんですね。
ごはん作ったり、べんきょう見たり、よからぬことしたら延々とお話をしたり、ということはしてるが、
「これって育児、子育てをしている」
と言えるのかしら?と。

 

ここで気づいたんです。
子育てって、ほかの家事に比べると、作業を小分けにしにくいんですよ。
いや、家事に限らず、この世の中の全てのものやことのなかで、群を抜いて小分けにしにくい。
下位の概念に分けにくい。

 

じゃあなにが小分けにしやすいかというと、料理や掃除、洗濯といった家事は小分けにしやすいなーって思うんです。

 

料理でいうと、例えば「今日はカレーライスを作ろう」と思うじゃないですか。
材料を揃えてお米を研いで水につけといて炊き始めて、野菜の皮むいて肉の下味して炒めて煮込んで火止めてルーを溶かして混ぜながら煮込んで、
盛り付けて、食べて、お皿を洗う。

 

洗濯で言うと、洗濯機のボタンを押す、洗剤入れる、終わったら干して、なんなら日中乾きやすいように場所移動さす。

 

さて、君。
育児、子育てはどうだろうか。

 

今日は2022年5月6日。
今は14時58分。

 

今朝私が6時にこどもたちを起こしたのも子育て。
朝こどもが食べる納豆を混ぜたのも子育てっちゃ子育て?
学校指定のアプリに体温と体調を登録したのもたぶん子育て、
サッカー少年な2人が朝する走り込みのタイムを測るのもたぶん子育て。
学校に行く友だちと玄関前で無事に合流するのを見届けてたのもたぶんアレ子育て。
学校の避難訓練&校庭での引き渡しに行ったのもたぶん子育て。
私の目の前で子供が宿題や某教育関連企業のタブレットで勉強していたりするんだけど、
わかんないところがあったらいい感じに教えるのもたぶん子育て。

この後はたぶん風呂掃除したり、ばんごはん作ったりもすると思うけど、按分すると子育ての部分があるんですよ。
少なくともこどもが食べるぶんを用意したり片付けたりするのは子育てでいいんじゃないかしら。

 

おいちょっと待て、子育て、幅広すぎない?
って思うんです。

 

そして「たぶん」って書いてる回数むっちゃ多くありません?

 

どっからどこまで子育てやねんと。

 

私ほら、元SEさんで、仕事の見積もりとかよくしてたんですね。
でっかいホニャララプロジェクトを小分けにしていくと、ちっさい作業がいっぱいある表ができるんです。
んで、それぞれの小さい作業に「どのくらい時間かかるかなー」と時間を書いていくと、
どんな人がどれだけのお仕事をする必要があるかわかる。
あるいは何を買わないといけないかも見えてくる。

 

さて、対して子育てですよ。

「たぶん」の項目がとっても多いし、
こどもの年齢や個性によっても必要な項目が変わるんですよ。

 

ここ、大事なことなのでもう一度。
子育ては項目がとっても多いし、
こどもの年齢や個性によっても必要な項目が変わるんです。

 

例えばアレルギーがある子供だと炊事の手間もかわるだろうし、
朝なかなか起きない子もいるだろうし、
なにか薬を服用している子ならそれを忘れないようにするのも子育てだったりする。
忘れ物がないようにするのも、子の性格なんかで変わってくる。

 

んで、いろいろな家庭があると思うのだけど、
「育児、子育てって、何と何をすることだよね。」
という事を正しく認識して共有できている親って、
たぶんほぼいないんじゃないかなー、と思ったんです。

 

だって、育児、子育て、複雑なんだもん。
SEさん的には見積もりに対してどのくらいなんの作業をしたかを正確に積み上げたいところだけど、
カレー混ぜながら「宿題終わってるー?」っていうのも子育ての一つなんすよ。
もし子育ての作業実績を履歴に残せって言われたらそうとうめんどうだよね。


最初の方で書いた「お父さんがあんまり育児、子育てに参加していない」というお家の話でも
お父さん的にはしっかりやることをやっている、という認識なのかもしれない。
土日に子供と遊んでるじゃーん。的な。

 

それがいいとか悪いとか、
そんな話をするつもりは全然ないんです。
男性の育児参加とか、女性の社会進出が云々の話をしたいわけではない。
いろんな家族の形があるしね。
正解がなんだったかの答えなんて、たぶん子供が大人になってからもまだまだわかんないんだと思う。

 

これを読んだ人が
「育児とか子育てって作業を小分けにしにくいんだな。」
と認識してもらえたら、それだけで価値があるんじゃないかなー。と思うんですよ。
あ、もちろん「そんなんとっくに気づいてるよ」という方もおられると思うけども。

 

前々から気になっていた
「昔はみんなで子育てしてたけど、核家族化が進んで子育てたいへん」的なお話も、
こういう視点で見ると一歩深く理解できるように思う。


ほら、こどもがよく育つことって、大事なことじゃないすか。
子供がどう育つかって、どうしても「教育」の方向から考えちゃうんだけど、
こういう何かももしかしたら大事なんじゃないかなー、と思ったんすよね。